この本を読んで衝撃だったのは、私が職場で取り組んでいる「開発援助」の「開発」が一方間違うと簡単に「破壊」になってしまう、という怖さです。
こちらが良かれと思って田んぼを整備したり、水路を作ったり、新しい作物を奨励したり、病院を建てたり、道路を作ったり・・・することが、現地の人々にとってはプラスではなくマイナスにもなりえるということ。
それは現地のニーズをいくら吸い取っても100%になることはあり得ません。それは仕事をしながら分かっていたことです。何か手を加えるということは何かを失うということであり、天秤にかけながら「より」良いものを一緒に考えていくことが求められます。でも、その裏には「破壊」があり、紙一重の関係である、あまりにも簡単に「破壊」に取替ってしまう、ということを頭に入れて仕事をしていかなくてはと思いました。
5.私たちの生活が世界を変える。
例えば、・印刷はできるだけしない、・チョコレートはフェアトレード商品を買う、・ミネラルウォーターを買わず、家からお茶を持参する、・洗剤の量を極力減らす
これらを明日からやろう、と声をかけられるとどうでしょうか。
世界の現状は分かった。確かに何かできることはやりたい。と思うかもしれません。一方で、ちょっと知っただけでは実感がないし、自分一人がそうしたって変わる実感がない。いざ実行しようとすると何か窮屈だな、そんな気がするかもしれません。
日本でアフリカの子どもたちと同じ(貧乏な)生活をしろと言われても、できっこありません。私も急にエコ生活が身に着いたわけではなく、大学生の時から自分のやれることとやれないことの線をどこでひけばいいのか、ずーっと悩んできました。今でも分からない。
今、自身が思うのは、一人ひとりの行動は1円玉を貯めることと同じだ、ということです。
ずっと続けていると何で私こんなことやってるんだろう、何になるんだろう…と目的を失いがちになります。でも1円玉も何年も貯め続ければいつか容器いっぱいになるはずです。1円玉がいつか天井に着いた時、初めてその積み重ねの大きさを知ることができるかもしれません。
1円玉は簡単にたまりません。一気にたまることもありません。だからこそ、日々の小さな積み重ねを大事にして生きていきたい。
蛇足ですが、これは私が幸せに対して思う気持ちと同じです。大きな幸せよりも小さな幸せを積み重ねていくことの方がずっとリッチだと思っています。大きな成功を収めたい、大きな幸せを得たいと思うのは野心的でかっこいいですが、平凡でも毎日家族でご飯を囲む幸せ、友達とたわいのない話で笑う幸せ、そんな小さくて安定的な幸せを大切にしたいです。
周りの友達や仲間にも、できることが一つでもあれば、それで十分、続けてほしいなと思います。できれば、楽しんで。
6.おわりに
この本「世界から貧しさをなくす30の方法」は私が何でこんなに節約やエコにいそしんでいるのか改めて再考する機会をくれました。やること自体が目的になってしまい、もとにあった想いをすっかり忘れてしまっていました。
やっぱりやってきてよかった。
そしてこれからも小さくでも確実に続けていこう、そう思うきっかけになりました。
できることから始めよう。
半歩でいい、できることを確実に。
使わない脳みそ開いて再考すれば
もとある思いに心温か 。
~終わり~