まだ必死に呼吸しようとしてる | 介護終わってひとりごと

介護終わってひとりごと

介護三昧の日々に終止符が打たれ、ほんの少し仕事しながら、どう生活していくか考える毎日

寝たきり認知症92歳 母

 

あんなに硬直して曲がってた腕

握っちゃってた拳

もうやんわり曲がってるだけ

 

お腹に乗せてた左手は腕が

曲がってたから下ろすの大変だったのに

いとも簡単に脇に落ちた

 

もうどこの筋肉にも力が無い

横向きにさせるのも重い

 

かわいそうなのは

呼吸が苦しそう

酸素マスクの中で

必死に口呼吸してるみたい

 

もう目もあかない

声も一切漏れない

 

一瞬、呼吸が止まったように

静かになる…

止まってるには違いないけど

痙攣が始まる瞬間

 

痙攣中は息ができない

治まってから呼吸してるけど

また数分後には痙攣がくる

 

やっと息してる状態なのに

痙攣はしっかりやってくる

酸素濃度回復する時間なんかない

 

いずれ呼吸が止まると言われたけど

確かに昨日と比べると全然弱いし

回数も少ない

明らかに昨日とは違う

 

薬使ったり口が乾燥しないように

保湿ジェル塗ったり…

家で私がやれるだけのことはやる

 

きっと救急搬送すればもっと酸素量を

多く供給できるのかもしれない

 

病院なら痙攣を止める薬の種類だって

もっと増やせるから止められるのかもしれない

 

ただ今回の痙攣は原因を

治療できるものではないらしい

 

病院に行けば必ず苦しさ取り除ける?

むしろその前に検査に連れ回されて

余計に苦しそう

 

一番辛いことは

病院に行くと私はそばに居られないこと

 

必ず帰って来れるなら別だけど

この2年間のうち病院に行く度に

必ず最初に言われた

 

もう家には帰れないかもしれません

看取るのであれば病院よりも在宅の

方がいいでしょう

 

だから救急搬送した時でも

その日のうちに連れて帰って来た

これまでは看取るどころか

快復してたけど

 

だからもう二度と病院なんかに

行かないからね

ずっと一緒に居るからね

って言い続けてたんだ

 

時折呼吸が静かになって弱い痙攣が起きる

治まると痰を絡ませながら呼吸が始まる

胸が合わせて上下して時々顎を上げてる

 

どうみてもしんどそうな顔だよなぁ

安らかに眠るように…の願いは

叶わないのかな

 

それでもまだ必死に呼吸しようとしてる

もうかわいそうで頑張れって言えない

頑張ってるのにごめん

 

いつまで続くのかな

少しでも一緒に居られるのは

嬉しいことなのかもしれないけど

 

ずっと苦しんでるんだもんな

とても回復できそうには見えない

数時間ごとに呼吸小さくなってる

 

今日はとりあえず

明日10時看護士が来るまで

ずっとそばにいて呼吸止まらないか

見張ってる~