【開発】POGOCRA30DR強波動の秘密 | MAX LABO

【開発】POGOCRA30DR強波動の秘密

POGOCRA30DR



このルアーは【強波動】、つまり水押しの強さを第一のコンセプトに開発をスタートしました








なぜ【強波動】にこだわるかと言うと、大きく分けて波動には3つの要素が含まれます




①魚にルアーの存在を気づかせる


これは波動=水押し、水中の水をカクハンする事により魚にルアーの存在を気づかせる事ができます


よく、ロールアクション、ウォブルアクションと耳にした事があると思いますが、波動はウォブルアクションになります


わかりやすく「うちわ」で例えると、ウォブルアクションはうちわをあおぎ風を感じる事、ロールアクションとはうちわを水平にして横に振るといった感じでしょうか


うちわを水平にして横に振り続けても、動きはありますが風を感じる事はできません


水を逃しながら動くロールアクションも、水中の水のカクハンが小さいという事です


強波動にする事で、より広い範囲の魚にルアーを周知させる事ができるという事です





②喰わせる力


魚に口を使わせる要因の一つは、水を逃す泳ぎではなく、水を動かす力です


分かりやすくいうと、どんな小魚にしても、尾ビレや、胸ビレを動かす推進力で泳ぐ事ができます

つまり、泳ぐ際に大なり小なりの水のカクハンがおこります

本能的にフィッシュイーターであるトラウトにとっての水押しは、捕食反応のスイッチを入れる事ができます


ペレットを食べているトラウトには関係ないとお思う方もいらっしゃると思いますが、養鱒場で生まれ育ち飼育されているトラウトが川を登るのをご存知でしょうか


また、管理釣り場に放流されたトラウトがベイトフィッシュを追いかけている場面を良く見る事ができます


つまり、水押しは潜在的なトラウトの捕食本能を刺激します 





③感触


強波動、水押しとは、ルアーを引いた際に感じるブルブル感です


手元に伝わる振動が強ければ強いほど【強波動】と言えます


手元にルアーの泳ぎを感じ取れるという事は、竿を通じて手元にブルブルと感じるリズムが一定であればルアーが正しく泳いでいるという事であり、そのリズムが変則的になったり、一瞬止まったりする事で「魚がルアーの後ろについた」などの「前アタリ」を感触でとらえる事ができます


すなわち、それが使いやすいルアーになるという事です





この【強波動】コンセプトは、少なからず私の作るルアーにはエッセンスとして加えてきましたが、今回のPOGOCRA30DRは強波動を中心にルアー開発を進めました





POGOCRA30DRで、【強波動】を可能にしたのがリップに受ける水の抵抗を大きくする為、リップ中心部にアイの位置を置いた事

リップ中心部にアイをおく事で、リップに当たる水の逃げ場を減らして抵抗を受けやすくします





そして内部の無駄な設計を減らして、極力大きな空気室を確保する事で強い浮力を生み出し、引き抵抗を強くします

空気の入ったボールを水中に入れようとすると、とても強い抵抗を受ける原理と同じ仕組みです




この2つのはとても重要な要素なのですが、これだけではただ強い引き抵抗を生み出すだけになります


ルアーとして良い泳ぎにするには、もう一つリップ裏のエッヂを薄くする必要があります




前から水の抵抗を受けるルアーにとって、リップ裏というのは一瞬泳ぎに干渉しないように思われがちですが、実はとても重要な要素でクランクが左右に振る際の「キレ」を生み出します



特にエリアトラウトの様にルアーをスローに引く釣りでは、とても重要な要素です





この事を重ねてルアーに落とし込む事により、より強い水押し【強波動】を生み出す事ができます