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                        The Captain and Me - 1973


ドゥビーブラザースは自分が中学生の頃「What a fool Believes」などヒットしていた。
そのおかげで、アルバムも時代を遡って聴いたりしていて、
「まあ、普通にエエ感じ」
というレベルでその後ずーっとDoobieはアタマの中に置かれていた。

当時のケイン(現MD)は実のところ、妄信的に British Rock 一辺倒のバカ野郎で アメリカンロックに対しては「軽い、信念の無いロック」とものすご~く偏見を持ってたのだ。

ところがである。


大学最後の年、アメリカ西海岸に旅をした。
サンディエゴからLAまでドライブの最中 FMラジオから Doobie Brothersの「ロングトレイン ラニング」が流れてきた。

ところがそれは「今まで聴いていた「ロングトレイン ラニング」と全然違う曲だった」のである。


勿論、曲もバージョンも一緒なのであるが、その時自分を取り囲んでいた
カリフォルニアの太陽と乾いた空気、広がる海岸線を一手に引き受けたその Long Train Runnin'は全く別の曲として自分にせまってきたのである。

むちゃくちゃ「気持ち良かった」し、又同時にショックだった。価値観がひっくり返った敗戦の玉音放送を聴く当時の日本人のようなものである。サブイボが慣れないハンドルを持つ右手を走った事を覚えている。

日本のじめっとしたクソ暑い、あるいはクソ寒い部屋でDoobieを聞いても何もわからなかったのは必然だった気もする。

音楽の持つメッセージ性は国境・文化を越える。
しかし個人の能力で越えられない何かも音楽は併せ持っているのではないかと思わせたのがこのDoobie Brothers の Long Train