知覧特攻平和会館の遺書や写真が飾られている遺物室。
ロンドンオリンピックを目指していたとき、鹿児島での合宿中に選手たちを知覧特攻平和会館に連れて行ったことがある。行くべきかどうか、本当に悩んだ。特攻を賛美しているように勘違いされたら困るし、選手の反応が読めなかったからだ。
でも、最後はやはり連れて行くことにした。戦争は間違ったことだが、いま私たちがこうして平和に暮らしていられるのは、特攻で亡くなっていった人たちの犠牲があったからだ。少なくとも、そのことは知っておくべきと思った。そして、国を代表して戦うということの意味を、選手たちに考えてもらいたかった。
展示を見学し、語り部さんの話も聞いた。選手たちは全員号泣していた。その経験と、ロンドンで銅メダルを獲ったことの間には、直接の関係はないかもしれない。ただ、選手たちの間に”見えない力”が生まれるひとつのきっかけにはなったんじゃないかと思う。
今のメンバーも連れて行ったのでしょうかね。
本には書いて有りませんが行って無いですよ。