「ゴールデンスランバー」…
黄金のまどろみ…
ビートルズ最後のアルバム「アビーロード」のラストを飾る感動的なメドレーの要になってる曲…
久しぶりのレコメンツは、その名曲をタイトルにした伊坂幸太郎の小説…
大好きなヒットメイカーである伊坂さんの集大成的作品…
文庫化された本作が、いま本屋さんの目立つところに平積みされてます…

ストーリーは…
ごく普通のいい人(元宅配ドライバー)である主人公が、ある日突然、首相暗殺犯に仕立てられる逃走劇で…
ハリウッド映画だったら、さしずめマット・ディモンあたり(元CIAとか)をキャストして、さぞかしハラハラドキドキさせられ、ラストでは真犯人と黒幕の陰謀を暴き復讐して「スカッとして」めでたし、めでたし…
といった一流ミステリーになるんでしょうが…
この作品ちょっと違います…
観たあとは…
「ホッと」したり…
「よかったね」だったり…
「頑張って!」って感じになるんです…
だから本格派のミステリーファンには…
「何それ?」だったり…
「それでいいの?」で…
たぶん、受け入れられない物語でしょうね…
ですが…
伊坂幸太郎は題材がミステリーでも…
ハードボイルドでも…
主題は全て「ハート」がメインだから…
それが「ぶれない」のであれば…
いいんです…
それが伊坂幸太郎ですから…
だから…
久しぶりに感動しました…
わたしは…
伊坂さん特有の心が癒されるセリフがあちこちに…
ちなみに…
氏の作品には…
ボブ・ディランとか…
ローリング・ストーンズなどが物語のキーワードになったりしますが…
この作品は…
先程のビートルズ…
切ない名曲で…
歌詞がハマってます…
そして、そして…
大ヒットした小説には、ご多分に漏れず付いてくる映画作品…
この小説にもあります…

まったく期待してなかったのですが…
意外…
よかったです…
まずキャストがいい…
日本映画にありがちの、大きい事務所のアイドルとか売り出し中のタレントとか使わず…
原作者が連続殺人犯にイメージしたタレントさんを、そのまま起用したり…
監督が使いたい味のあるキャストで占めてるので、画面に落ち着きがある…
この作品の監督さんは過去にも「伊坂幸太郎作品」を手掛けてて(アヒルと鴨のコインロッカー)氏の作品をよく理解して映像化してます…
これ大事…
もちろん収録時間の関係上、原作では結構味があるシーンも映画ではカットされていて残念ですが…
よくわかってる監督さんですから…
そこは必要最低限…
うまく編集しております…
先程のビートルズもカバーですが映像に溶け込み…
要チェック…
また原作も読み返し…
映画もじっくり見直します…
最後に…
「痴漢は死ね」
この乱暴な言葉が、暖かいキーワードになります…(笑)
では…
心の隙間を埋めたい方に…☆☆☆