大下 英治 視聴率ハンター
"視聴率の鬼"と異名をとる中央テレビ・南原プロデューサーは、低迷しているモーニングショーを立て直すべく辣腕ディレクター・黒木を送り込んだ。そその裏には、高視聴率番組をつくることによって、親会社・中央新聞の勢力をはね返そうという深謀遠慮があった。南原と黒木は、まずNHKの美人アナウンサーを引き抜く。ついで麻生社長の反対を承知のうえで、突如ニュースショーを一新する新番組を発表! さらに、パリから強引に連れ帰った《記憶喪失の日本人少女》キャンペーンは、政財界を巻き込む大スキャンダルに発展。黒木にも生命を脅かす影の手が・・・!?
逢坂 剛 牙をむく都会(上・下)
(上)現代調査研究所所長の岡坂神策は、ひとりでイベント企画からライターまでこなす、いわば「便利屋」だ。そんな彼のもとに、バーで出会った女・嶋瀬真純を介して「ハリウッド・クラシック映画祭」の企画請負依頼が大手広告代理店からきた。一方、新聞社の友人からも「スペイン内戦シンポジウム」への協力依頼があった。この二つの企画内容は得意だけに、仕事にも力が入る岡坂だったが…。ある日、阿久津という老人と出会い、思わぬトラブルに巻き込まれる。それは半世紀も昔、第二次大戦終戦直後のソ連の強制収容所に端を発し、真実ならば戦後史を覆す「密約」だった―。(下)「密約」が真実ならば―。戦後史を塗り替える日ソ間の重大疑惑に、岡坂神策は巻き込まれていく。「ハリウッド・クラシック映画祭」の企画発案者で大手広告代理店名誉顧問の白柳良明、政財界の要人・門前通泰、ハリウッドの影の大物・ゴールドスタイン。半世紀もの昔、彼らの間に何があったのか。封印された歴史に挑む岡坂の周囲にも、不穏な空気が流れ始めた…。ソ連の日本人強制収容所、スペイン内戦、そして現代の東京。現代史の闇に、仄かに浮かんだ「真実」とは一体何なのか。