蒼き狼 地果て海尽きるまで
部族間の闘争が激化していた12世紀のモンゴル。ボルジギン族の長の妻ホエルンが出産。テムジンと名付けられたその子こそ、後のチンギス・ハーンである。14歳になったテムジン。父親を対立する部族に殺害されると、母親が敵から略奪された身である事を理由に、部下たちから見捨てられてしまう。やがて青年に成長したテムジンはリーダーとしてのカリスマ性を発揮。そしてホルテを妻に迎え、次第に勢力を拡大するのだった。
長期にわたるモンゴル・ロケを敢行した、角川春樹製作による歴史超大作。12世紀から13世紀にかけて、西はペルシャ湾にいたる広大な帝国を築き上げた英雄チンギス・ハーンの“ひとりの男”としてその数奇な運命を追った壮大な物語だ。夫婦、親子の愛と憎しみのストーリー、そして部族内での権謀術数など、幾重にも積み重なっていくエピソードは見応え十分。反町隆史や松山ケンイチなどの男気溢れる演技に、目頭を熱くする事だろう。さらに言えば、本作のもうひとつの主役は何と言っても美しいモンゴルの風景。どこまでも続く平原に、数千、いや数万の部下らを一堂に会させた即位式のシーンは見事という他ない。