想定外の展開(1) | .

想定外の展開(1)

法人さまからの依頼で退職した社員の勤務先割り出しの調査を行うことになった。
どうも同業の広告代理店に勤めているようで、取引先を荒らしているようです。
法人さまからは結構多い調査です。

当社に依頼する前に2度社員を使って尾行したそうですが、いずれも失敗しているとのこと。

また、依頼人が言うには、警戒している可能性が高いということ。
社員では顔が割れているし、尾行に気づかれていてもおかしくない。

「最初から依頼して頂ければ・・・」とちょっと愚痴をこぼしてしまう。
それでも正直に言って頂いて良かった。

自宅から徒歩で駅まで行き、電車通勤している。
我々は「警戒している」ことを前提に3名体制で調査を実施することにした。

1名は自宅から、2名は最寄駅で配置。自宅を出た対象者が駅に来た!
調査員によると自宅から駅までは全くの無警戒であったという。

駅改札を通り、都内方面のホームへ。電車を2本やり過ごす。周辺をキョロキョロと見渡している。
「んっ!やはり警戒しているか?」

その後、3本目の電車に乗車。乗り継ぎをして、都内某所の駅で下車、駅前のドトールに入る。まだ、出勤には早いのだろうと我々は考えた。

しかし、それから30分、40分、1時間経過しても出てこない。
現在の時間は既に10時を過ぎている。

「一体、何時に出勤するのだろか?」

                          -次回に続く-