一筋縄ではいかない浮気調査案件(3) | .

一筋縄ではいかない浮気調査案件(3)

対象者は座席に座り、携帯電話を手に取り、何やらメール操作を行っている様子。5分後、終点のO駅に到着。

だが、対象者は降りようとしない。他の乗客は全ておりたが、対象者は降りない。この電車はそのまま折り返し運転の為、降りる乗客と、乗車する乗客が相互する。我々は仕方なく、O駅ホームで対象者の様子を伺った。

その後、折り返し運転の出発時間が迫った時、対象者が突然、電車を降りた。次の瞬間、突然のダッシュ!!人ごみを掻き分けるように改札方面に疾走する。

「どっ!どういうこと??」

突然のダッシュに慌てたが、少し距離を置きながら対象者の後を追った!改札を出た対象者は相変わらずのダッシュ!!でO駅構内から通じるデパートのエスカレーターに乗車、ここも駆け上がる。

エスカレーターを上がった付近で突然立ち止まり、周囲の様子を伺っている。我々はとりあえず、対象者をやり過ごし、様子を見た。

数十秒後、今度は上がってきたエスカレーターと相互する下りのエスカレーターに乗車して、駆け下りた!とにかく良く走る対象者だっ!

我々はあきらかな警戒行動と判断した。たまにあることだが、自分が後ろめたいことをしていると自覚している対象者に多くみられる行動である。「ひょっとしたら尾行されているかもしれない」と自身で思い込み、念の為このような行動を取る。

また、普段の妻との会話の中で、「あきらかに自分は疑われている」と察した場合や、極端なケースではクライアント自身が「探偵に頼むわよ」と脅しを掛けたりもする。

クライアントからの事前情報で3年前の浮気がバレていることもあるし、用心深い人間であればこのような動きは十分に想定できる。

但し、調査を考えると証拠を捕らえる為には非常に厄介な対象者であることは事実である。

                          -次回につづく-