昨日9月末でかれこれ4年ほど働いてくれたスタッフが卒業しました。






今後は実家に戻り、独立開業に向けて動き出すようです。






苦楽を共にし、同じ釜の飯を食ったスタッフはいわば戦友。上下関係は変わらなくても独立を果たせばライバルになる。いくつ歳を重ねても、しばらく顔を合わせていなくても会えば一瞬であのころにタイムスリップできる。

つらかったことや失敗したことも笑って話しあえる。店を経営していくうえでの話や悩み、相談も気軽にできる。

「縁」とはそういうものです。






「縁」あってうちに来てくれ4年も一緒に働いてくれたスタッフがいなくなるのは少しさびしい気もします。。。






しかし「縁」は一生消えるものではない気がします。彼が結婚や独立といった人生の節目にほんの少しでもお手伝いできたらいいなと思います。






うちでは一生懸命働いてくれたスタッフには卒業の証としてべたではありますが包丁をプレゼントしています。






それは私が修行時代に卒業の証として師匠から同じように包丁をいただいたからです。






師匠と同じ包丁をもつことの意味。それを伝えたいのです。一言では言い表せるものではありません。

しかし伝わっていると確信しています。






彼が去り調理場はスタッフ一新。なれないことも多く大変ですが、後続のスタッフが頑張っています。

私も店も進化していかなくてはなりませんから。






「縁」あって集まった新しいスタッフたちと今まで以上にいい店作りをしなくてはと心に誓うばかりです。