チェックインスポットとFacebookページの一括登録問題について取り上げてみたいと思います。
個人的見解ですが、この問題にはビジネスにおけるコミュニケーションの姿勢に大きく関わっていると感じています。

懸念される問題を指摘する前に当該施策によって作られたFacebookページを見てみました。

これがR社の作成したページ。
デザインは良いと思います。

最初に開くページにHotpepperのサイトが配置されているところがミソです。
もちろん、ウォールや基本情報もありますが。
しかしながら、最初のページのリンクからはほとんどがHotpepperへ誘導される仕掛けになっています。

チェックインスポットはFacebookページとは独立に存在しています。
そして、スポットからはFacebookページへは飛べません。

Facebookページにはチェックインクーポンへのリンクがあります。
しかしながら、チェックインはモバイル専用機能なのでPCでFacebookページにアクセスしている限り意味のないリンクです。

察するに、HPの作成したチェックインクーポンの真の目的は「競合他社のクーポン殺し」にあるのではないかと思います。
【参考】本家本物の店舗のクーポン発行申請が却下されてしまった事例
http://hitoshi.posterous.com/fb-35548

また、Facebookページ作成の狙いはHP側のサイトへの誘導でしかないと思われます。ページを見る限りでは。
HP側では「ページを作成してHPへの誘導路を作るだけだから、あとは店舗さんの方でやってね」
という意図しか見えてこないんですよね。

最大の懸念は「自分のお店の発信する情報のコントロール権が施策によってHPに奪われている」ということです。
お店がソーシャルメディア集客に興味を持ってこれから取り組もうというときには、HP側の作成した情報によって制限を受けることが多くなるでしょう。
仮にHP側にユーザーネームを奪われたら二度と回復できないダメージを受けます。

【参考】Facebookのユーザーネームとは何ですか。
【参考】Facebookページのユーザー名を誤って入力してしまいました。変更できますか。

「すでにソーシャルメディアを使いこなしている人」は、人と人とのつながりで得た情報を大切にしています。
情報をどの媒体から得たかよりも、「誰から得たか」によって情報の信頼性を判断しているのです。
そもそも自分のお店に関する情報であるにもかかわらず他人にコントロールされてしまうような情報が信頼を得ることができるのでしょうか・・・

以下にソーシャルメディアの第一人者でいらっしゃる熊坂さんの本を紹介いたします。
ソーシャルメディア集客に関心を持っている店舗型のビジネスのオーナーさんはぜひ本書をお読み下さい。
そして、熊坂さんのような第一人者により直接的にアクセスされることをお勧めいたします。

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