W杯の優勝チームは全て欧州、南米から出ているが、欧州勢は米大陸で7度開催された大会で頂点に立っていない。トーナメント方式で欧州勢が決勝に進んだケースは5度あり、うち3度はブラジル、2度はアルゼンチンと南米の両雄に阻まれた。13日のブラジル大会決勝でアルゼンチンとぶつかるドイツはジンクスを打ち破れるか。
優勝に最も近づいたのは1994年米国大会のイタリアだろう。ブラジルとの決勝は0―0のまま延長戦でも決着がつかず、W杯決勝で史上初のPK戦へ。2―3で迎えた5人目でエースのR・バッジョがクロスバーの上に大きく外し、あと一歩で屈した。イタリアは70年メキシコ大会も決勝に進んだが、ブラジルに1―4で完敗している。
初めて決勝に進んだのは62年チリ大会のチェコスロバキア。前回覇者ブラジルを相手に先制したが、負傷離脱したペレの代役アマリルドに同点ゴールを許し、後半に2点を奪われて敗れた。
78年アルゼンチン大会はオランダ、86年メキシコ大会は西ドイツが決勝でアルゼンチンに屈した。78年のオランダは大会得点王になったケンペスに先制と勝ち越しの2得点を許して競り負け、86年の西ドイツは2点差を追い付いたが、マラドーナのスルーパスから決勝点を奪われた。
アルゼンチンは前線の「個」の力で欧州勢を2度突き放した。今大会もメッシがいる。ドイツは相手のエースを封じる必要がありそうだ。(リオデジャネイロ時事)