最後の粘り
おやじが仕事にかまけていた間にも、年間スケジュールは次々とこなされていき、気がついた時にはもう6年生最後の大会・・・。
うちのチームは、6年生3名なのですが、その前の大会を機に受験のため2名が引退と聞いていました。
ところが、試合会場に顔を出すと、6年生は3名ともいる!
前の大会、初戦であっさりと敗退。とてもそのままでは小学校の野球を卒業できないと感じたからか?
しかし、この大会でも粘りはしたものの、1回戦で敗退・・・。途中にはキャプテン君、「最後まで一生懸命やれば、きっと悔いは残らない!」なんて掛け声をベンチのみんなにかけていましたが、おやじにとってはNGワード!
まだ試合は終わっていません。ゲーム終了の声がかかるまでは、絶対勝つことを信じ、それに向かってできることをすべてやる、そんなことを重要視しています。思わず、「負ける気なのか!今から逆転してくればいいじゃないか!一生懸命やっても、負けたら悔しいぞ!」またまた、いらん一言を・・・。
6-0から1点、3点と返し、6-4まで追いすがるも、結果敗退・・・。でも、その追いすがる姿に、ようやくおやじ、「一生懸命」を感じることができました。
きっと、子供達も勝利を目指すことをあきらめた時点で、一生懸命という気持ちから離れてしまう、野球の楽しさは絶対に味わえない、そんなことを経験できたのでは?なんて思っています。
野球規則1.02
1.02 各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。
以前、他の方のブログでも拝見したものですが、野球はまず初めに「勝つことを目的」としているのです。勝つことを目的としない野球は、ルール上、野球にはあらず。
ただし、勝つだけで楽しいとは限らない。勝つという目的は変えず、さらに楽しむという要素を上乗せして、はじめて学童野球の楽しみが味わえると思っています。何を楽しむのか。それはチームによりさまざま。構成する子供、大人によっても捉え方は違うでしょう。そこをひとつにしていくことがチームワーク。目的は勝つため。
次の週、この1回戦敗退で感じた事を子供達は見事に体現してくれました。入賞は5位までの大会ですので、敗者復活トーナメントが行われました。
内容は互角。後攻であるこちらが先制するも、すぐに追いつかれ同点のまま最終回までもつれました。
最終回、相手チームが2点を挙げリード。残す攻撃は1回。
ベンチから、子どもたち自身の声がグラウンドに響きます。
「絶対、勝つんだ!」「まだまだ負けてないぞ!」
ほう、先週とはえらい違い・・・。
結局、この最終回に逆転。なんとか敗者復活トーナメント1回戦を勝ち上がりました。
次の日は2回戦。前日の余勢そのままに初回から6点を挙げ攻め立てます。相手の攻撃もきっちりとおさえて、快勝の予感。でも、それだけでは最後の大会。おやじの言いたいことは足りていません。
きっと、勝つこと、という目的は達成することができると感じていたでしょう。そこで雑になってしまう悪い癖をなんとかしたい、そう思っていました。野球を楽しむ、これをどう表現してくれるか・・・。
それぞれの子が、それぞれの感性でどれだけ楽しいかをグラウンドで表現する、久しぶりに見ました。
2塁打を放って、セカンドベース上でのガッツポーズ。空振り三振はしたものの、キャッチャー前でショートバウンドするのを見るや、一塁までの全力疾走。アウトになって悔しそうな表情。
ワンアウト満塁での、内野陣から「ホームゲッツーとるぞ!」との声。その通り、ゲッツーに仕留め、ハイタッチをしながらベンチへ戻ってくる姿・・・。
もう、この学年はおやじの気合いはいらないかな。自分たちで何が楽しくて、どういうことが野球をつまらなくするか、言葉にはできなくても感じていることがわかりました。
結果は13-2でコールド勝ち。あと2つ勝てば、上部大会への参加資格を得ることがでます。
ピンチに追い込まれた時の粘り強さ、勝利をほぼ手中にしてもまだ楽しく全力プレーをつづける気持ち、そして次の経験は?最後の最後でいろいろなことを勉強させてもらっています。