ブログの投稿ネタのページを見ていたら、こんなものをみつけました。
最近はほとんど漫画を読まないのですが、昔、読んだものの中から選んでみたいと思います。
1『カムイ伝』 白戸三平
正確には第1部です。
これは、もう言うことありません。
私よりけっこう上の世代(全共闘世代辺り?)がリアルタイムで読んでいたようですが、たぶん、今読んでもかなりのインパクトがある内容で、時代小説さえ超えていると私は思っています。第1部の悲劇的な結末は相当な衝撃でした。
第1部終了後は『カムイ外伝』などが続き、第2部も途中まで物語が進んでいましたが、残念ながら白戸三平さんは昨年お亡くなりになってしまいました。
他にも『忍者武芸帳』など、白戸三平さんの漫画はそれなりに読みました。
2『日出処の天子』 山岸涼子
こちらは若き日の聖徳太子(厩戸皇子)と蘇我蝦夷が主人公の大河ドラマです。
人智を超えた力を持つ厩戸皇子の孤独と、それを唯一理解していた蘇我蝦夷。その二人が袂を分かつに至る物語や、蝦夷を巡る切なく哀しい恋物語など、繊細なストーリーが非常に読み応えがあり、そして、物語はやがて大きな歴史の流れに向かっていきます。
この本と、亀井勝一郎の『大和古寺風物誌』(←こちらは漫画ではありません)の2冊は、私に大きな影響を与えた本でして、そのため、私にとって歴史上の人物の中で聖徳太子は最もなじみの深い偉人です。
3『火の鳥』シリーズ 手塚治虫
黎明編から太陽編まで、言わずと知れた手塚治虫のライフワークです。過酷な運命に抗って自分の生を貫こうとする人間の力を描き、大きな感動を呼びます。
実は、ブログネタが3選となっているので、最後は悩みました。これ以外にも、『ブラックジャック』とかも捨てがたい。
そして、上記の作品以外にも、『デビルマン』『銀河鉄道999』『北斗の拳』『孔雀王』『MASTAR KEATON』等々、大人になってから読んで強烈な印象を受けた漫画はたくさんあります。
最近の漫画は、みんな電子コミックになっているみたいですね。しかも、100巻を超えるような長大なお話もあるみたいで、ちょっと読み始めるのを躊躇してしまう感じです。
せっかく読むのなら全部読破したいけど、100巻を読むのに、どれだけの時間がかかるんだ?
まあ、老後の楽しみってやつに取っておいてもいいかもしれません。でも、その頃には老眼で読めなかったりして。
媒体は変われど、人の心を豊かにしてくれる物語を、これからも探していきたいですね。
