ボビーのブログ

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びびりな不良(みたいなやつ)とお○○の生徒会長

 

(・・・あっ、宿題のプリント忘れた)

放課後、部活もやっていないので校門を出ようとしたとき、

ふとHRで配られた数学と英語の宿題プリントを持って帰るのを忘れたことを思い出して

振り返って教室に向かう。

 

放課後になってすぐのため、下駄箱、廊下にいる人はそこそこ多かったため、人の流れを逆流して進んでいった。

人とすれ違うたびに、顔を下げて避けられる(ひどいときは「すみません・・・」とあやまりながら避けるやつもいた)ので

少し、ショックを受けながらも教室に向かっていく。

 

教室に入り自分の机の上に置かれているプリントをカバンの中にしまい、

教室を出ようとすると廊下の方から、

「さっすが会長! 頭いいですねー。」

「いやいや、たまたま思いついただけだよ。」

「たまたまでも、思いついた時点ですげーっての。」

「まぁね()

「「「あははは」」」

 

(・・・「かざうら はるか」か)

 

風浦 遥(かざうら はるか)、俺の通っている私立北山学園の生徒会長。

成績優秀、スポーツは・・・分からない(この学園では体育の授業がないため分からない)

容姿は中性的な顔立ちで髪は後ろ髪が首にちょっとかかる程度の長さ、

服装によってはどちらにもとられるであろう。(名前も男か女かわかりにくいし)

ともかく容姿も抜群に良い。

 

性格も良し。

しかも、人に合わせた行動、言動ができるため、

人情にも熱い人としても知られている。

生徒、教師、近所の人たちまで、誰もが認める完璧な人間、

それがあいつ、風浦 遥だ。


(あんなやつだったら男女関係なく友達になりたいなぁ)


ちなみに風浦は男だ。

 

(俺もあんなふうになれたら友達できるのかなぁ)

そんなアホなことを考えながら廊下に出た。

 

 

 

(・・・今日は何をしようかなぁ)

とボケーッとしながら階段を降りようとすると

なんとマヌケにも足を踏み外してしまい、宙に浮いて落下していった。

すると、下の方から急いで上がってくる男(制服でわかった)がいた。

危ないと思い一生懸命横に回転し、なんとか躱した!

 

・・・と思った矢先、なんとカバンのキーホルダーがそいつの袖に引っかかり、

一緒に落下することに・・・。

 

 

どんっ!

 

 

・・・なんとか相手を抱きかかえ、俺の体をクッションにすることで相手の直撃を防ぐことができた。

「・・・ッ!」

背中に痛みが少しあるが、そんなことより相手の方だ!大丈夫なのかと考えていると・・・。

 

ぷにゃん

 

なんか腹に柔らかくて生暖かい感触が・・・。

気になって腹の方を見ると

相手はさっき廊下で談笑していた生徒会長、風浦 遥だ。

 

中性的な顔立ち、女の子特有のいい匂い・・・。

 

そのせいか、心臓の鼓動が速くなって・・・、

 

ってあれ?

こいつって男ですよね?

 

確かに服装は男だが、この匂いと腹に感じるこの感触・・・。

 

 

・・・もしかして、もしかして、もしかして、もしかして、もしかして、

こいつは・・・女?・・・なん・・・じゃ・・・。

「・・・んっ」

俺が困惑する中、彼?(彼女?)は意識を取り戻したようだ。

「おい、大丈夫か?」

俺の声に気づきこっちの方を向いたので

「ごめん、俺のせいで落としてしまって・・・。

ケガはない・・・」

「ケガはないか?」と言おうとした瞬間、

「・・・ぅぅぅぅぅううわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

ボガッゴギッグシュッドゴッ!

 

突然、悲鳴をあげ俺の顔を何発もぶん殴ってきた。

 

「・・・ぐっ!ぼへぇ!ぐばッ!」

意外な破壊力に俺はガードもできないまま殴られ続けた。

階段から落ちたダメージと不意に受けた連続パンチになすすべなく

俺は気絶してしまった。

 

 

 

「ん・・・。」

気がつくと俺はベッドの上にいた。

消毒用アルコールの臭いがかすかに香る空間、

(ここは・・・保健室か?)

先ほどの出来事を思い出し、背中と顔面に痛みが蘇ってきた。

「いひぇー」

顔が晴れ上がっているせいかまともに喋れない。

「目が覚めたかい?」

声がした方を向くとそこには風浦が椅子に座っていた。

「先程は取り乱してすまない。あんなに男と密着したのは初めてだったんでね」

「いひゃ、ひぉっちほほわふはっはは」

・・・喋れなかったので携帯に文字を打った。

『いや、こっちこそ悪かったな』

「・・・ほんとすまない。喋れなくなるまで殴ってしまって」

『いや、女が男に抱きつかれたら殴りたくなるのもしょうがない』

「! 

・・・やっぱりバレたか」

見るからにショックを受けている。

女がわざわざ男を装ってまで学園にいるっていうから

何か事情があるのだろうか?

「・・・そんな目に合わせておいて頼むのは失礼だが、

僕・・・いや、私が女であることは秘密にしてくれないか?」

『? 何か事情があるのか?』

「・・・」

まぁ、話したくないよな。

「頼む上で失礼なのは分かっているがやっぱり話せない。

代わりといっては何だが、君の要望もきこう」

 

・・・要望か。

特に欲しい物はないし、お金もそんなに困ってないし。

(金に困るほど遊ぶ友達もいないしな・・・)

『特にないなぁ 別にバラシはしないから安心しなよ』

「そうはいかない。こういうのは等価交換じゃないと、友人同士でもないし・・・」

 

友人か・・・。

『じゃあ、一つ頼んでくれるか?』

「! ああ、なんでもいいぞ!」

なんでも・・・か。

だったら遠慮なく行こうかな。

 

 

 

ノリノリな彼女に俺はー

 

1、「友達になってくれ」と頼む

2、「友達の作り方を教えてくれ」と頼む

 


「・・・君がいいならいいが、頼んで友人になってもらうのは違うと思うぞ?」

友達()にはなってくれたが、結局それから話すことは一度もなかった。

そして、俺は一人寂しく死にますたヽ(*´з`*)ノ

                            終わり

 

 

 

 

・・・なりかねないな。

ここはやっぱり2でいくか

 

『俺に友達の作り方を教えてくれないか?』

「!?」

彼女は大きく目を見開き口をポケーとひらいて驚いた。

「友達の作り方?」

『そう、作り方。俺には友達がいない。欲しくても皆避けてしまうんだ。

・・・この体つき、顔つきだから。

だからといってお前に頼んで友達になってもらうのは違うと思う。

やっぱり友達っていうのは自分で作るのがいいと思うんだ。

でも今のままじゃ、作れないだろうからお前にアドバイスをもらいたいんだ』

・・・彼女は突然はっとして

口元を緩ませて

「すまない。君があまりにも面白いことをいうものでな。」

その割にはそんなに笑ってないように見えるが・・・。

「・・・いいだろう。君に教えてやろう!

誰でもできる友達の作り方・・・

ともレシピを!!」

とも・・・レシピ・・・?

「欲しい友達に合わせて友達を作るために一人一人手順が違うんだ。

まさに料理のようにね。だからレシピが必要なのさ。」

 

・・・俺もぶっ飛んだこと言ってるけど、

こいつもぶっ飛んでやがるな。

「ただし、中には中々ハードなものもあるけど

やるかい?」

今まで描いていた風浦のイメージと今の発言をしたこいつとの差に

俺は驚きはしたが、幻滅しなかった。





ただドヤ顔で提案してくるこいつに俺は

「・・・ニヤ」

どうしよう・・・我慢できねぇ・・・

「ヴァエヒョッヒョッヒョッ・・・ヒッヘェッ」

口の中に地獄の痛みが走る中、笑いが止まらなかった。

こんなに痛いのに不思議と心地よかった。

久しぶりだなぁ・・・笑ったの。


『あぁ こちらこそよろしく頼むよ』

こうして俺の友達作りの日々が始まった。



・・・俺の口の傷が治ってしゃべれるようになって(2週間後)から。