実習前日に大家さんの旦那さんに車で実習先まで

連れて行ってもらって様子を探った。

めっちゃ感じの悪い場所にあった。つまり危険な地域。

ダウンタウンにある危ない地区とはまた別のオーラ。

街外れだから倉庫とかしかない。カフェなどがないのだ。

んでバスと電車もあるけど、明らかに本数が少ない。

前日に行ってよかった。

その後に球場に向かった。どうやら俺に野球を見せたい

らしいんだけれども、実習あるし、テストあるしで

断った。それに、高校野球以外あんまり興味ないからね。


さて、実習当日。

結局ろくな予習もせずに、仮眠もほとんどとれずに、

時間が迫ってきた。

1時間以上前に実習先着いて、心の準備できるように

早めに家を出た。

まぁその乗り換えのバス停の所があんまり治安よくない

ところなんだけどね。バス待ってたら消防車と救急車が

施設に来て、焦ることもなく誰かを搬送してた。

まぁ手遅れだったんだろう。


さて、バスが実習先前に到着。

前日もそうだったんが、入り口がロックされてて入れない。

けど、たまたまそこにゲートに入ろうとする車を見つけ、

入れてもらった。


どこに行けばいいかもわからず、さまよって、

ボスのいる所を聞くもよく言ってることがわからず、

うろうろしてなんとかボスらしき人に遭遇。

んで実習に付き合ってくれる人達に紹介してくれた。

彼はライアン。

うひょ、やっぱユニフォームかっこいい!

着替えどこですればいい?って聞いたら女子トイレでってw

見といてやるから大丈夫だよって言われてソッコー

着替えて外出たらいない(笑)おい!

うろちょろしてると声をかけられた。

「*!☆◯△∴?★♪」

何語喋ってるんだコイツ状態だった。

状況把握して今日実習なんだよね~って言ったら、

「あぁ多分俺も一緒だよ」って言ってたんだけれども、

よくわからず流した。

またうろうろしてなんとかライアン見つけて、

棒立ちしてたら、さて行くぜ!

え!?予定だとまだ1時間先なんだけど!!

早く着いてよかった。

車の後ろに乗り込む。

んで待たされる。するとさっき何語か喋ってるんだ!

って思った人も合流。この人がスコット。一応今回の

実習で付き合うリーダーさん。

スコットの英語はめちゃくちゃ速い。そういえば

授業メインで教えてくれてる人もこんな感じだ。

さらに、今日は彼の実習生も同乗するとのこと。

マット、彼は自分が今目指してる資格のさらに上を

とろうとしてる。

全員そろったところで、さぁ行くぞと。

やべぇ始まっちゃったよ。マジで。

とりあえず荒れた道を流す。

その間にスコットからガンガンに質問攻めが来る

けれど、荒れた道でガタガタうるさいのもあって

聞き取りづらい。テキトーに答えてたら一個まずったのが

あったかも。質問の最後の「男か女か?」って聞かれて

自分は声が小さいから「おめぇは男か女か」って聞いてると

解釈して男だよ!って答えたんだけれども、おそらく

「おめぇは男と女どっちが好きなんだ」って質問だった

と思う。その会話の前がこの街の好きなところを聞かれて、

人種も何もかも混ざってるところ!って答えたから

(同性愛者が多い街なんです)。

しばらくすると早速仕事が!

スコット「おめぇスペイン語喋れるか?どうやら

スペイン語が必要になるぜい」

おぉっと、スペイン語もう忘れたけど大丈夫か?笑

とりあえず現場到着。可愛げなおばちゃんと警察官が

4人ほどいた。おばちゃんはどうやら酔ってこけた所を

パトロール中の警官に見られたらしい。英語全く喋れず

IDも持ってない。んで治療拒否。

緊急性がなかったから、自分にはありがたかった。

日が暮れて緊張感は増す。さすが土曜の夜。

次の件は口から出血の男性。酔っ払い同士のけんかかな?

そんな感じで結局その夜はたった6件で済んだ。

4件がお酒絡みだった。1つは本当にひどくて、

結婚式で飲み過ぎてアウト。

奥さんがかわいそうだった。

その件を終えてプロ達がデータを入力している時、

自分もそれを見てデータを記録していたんだけれども、

なんか手が若干震えてた。酔っぱらってアウトになった

新郎を片手で支えてたからかな?

自分の知識のなさ、英語力のなさ、技術忘れてたこと・・・

いろんなことにがっかりしていたけど、怖いとかは

なかったんだけどな。すぐ近くで爆発やら発砲事件が

あっても。

もちろん、自分に責任がないし、プロ達がいるからって

のもあったとは思うけど、手が微妙に震えてることに

ちょっとショックを受けた。


ダウンタウンの最も危ない所とか、酒場がたくさんある

ところで待機してる時、色んな人がうちらに声かけてきた。

道を尋ねる人、応援してくれる人、ツバを吐いてくる人、

税金泥棒と言う人、ブランケットをねだる人、握手を

求める人・・・あんまり日本では見ない光景だった。

見ても見ないフリだったのかもしれない。


なんとか実習を終えたのが朝の4時。

good job!って何度も言われたけれど、実際俺は何も

できなかった。ミスって当たり前だと言われたけど、

自分としては許せないミスがいくつかあった。

それでもそうやって声をかけてくれて嬉しかった。


帰りのバスを探しに行こうとしたら、危ないからと

スコットが車で家まで送ってくれた。

実習中もその車の中でも彼は言ってたけど、

興味がなかったらうちらは話しかけないよって言われた。

「発音はひどいし、無口だし、冗談も言えないから

侮辱の言葉など散々ひどいように言ったけど、

それはおまえに強くなってほしいからだ」って。

それはよくわかってた。いわゆるガテン系の下っ端で

生きてきて、差別や侮辱、汚い言葉なんか慣れてたけど、

改めてそう言われると嬉しかった。

日本なら家に着いてシャワーって感じなんだけれども、

まだ夜明けてないし、緊張と興奮がおさまらなかったから、

とりあえず落ち着かせようと色んなことしたかな。

珍しく親に電話したり、音楽聞いたり、お菓子食べたり。

結局それから4時間くらいは寝れなかったかな。



今回の実習を通してもっと色んなことを感じたし、

書きたいこともあるけれど、結果を出せるまで

詳細は書かないつもり。変な期待をされたくない。

例えば知らない誰かが検索をかけてこのブログに

辿り着いて、俺が書いたことを鵜呑みにしたり、

応援されるのはプレッシャーなのよね。

ただでさえ、プレッシャーの日々なのに。人生的に(笑)