もうこの最後(とき)が来てしまったんだね 机に無造作に置かれた時刻表
折り目のついたページの赤い線 旅立ちを物語っている
カーテンを開けて 春風が僕らを優しく包む
そんなあたりまえのことが 大切な思い出となっていく



最後の二人乗り 荷物は少ないのに重く感じる 君の胸が希望に満ちているから
見慣れた町並みが遠ざかる 鳴りやまない踏切 このまま時が止まればいいのに
でもきっと君の頑張りが僕の勇気となるから 笑顔で別れの言葉を告げるよ




サヨナラの手紙を握りしめて 君の背中を見送った
いつかこのぼやけていく線路(みち)を追って 君の元へ辿り着けることを信じて




子供の頃 夢を語った高台の公園 そこから眺める町並みは変わっていくけれど
今日の涙はいつまでも胸の奥で 輝きを失わないように
僕は思い出で溢れたこのHome Ground(場所)で 君と同じ空気を感じてるよ
だから自分で決めた道 最後まで諦めないで








解説
ルームシェアしてた友人が夢に向かって旅立つ時をイメージして書きました。