本日おいでになった方は、スピリチュアルヒーラーから、過去生で人の腕を傷めつけるような拷問を担当していたので、今腕が痛いのだと言われているのだそうです。
だとしたら、私のように半身が痛んで30年も苦しんだ者は、きっと、過去生では他人を八つ裂きの刑に処していた死刑執行人だったに違いありません(笑)。

昔、首を傷め、高尾にある拝み屋から、「霊のイタズラじゃ」と言われた人を治療しました。数回の治療で軽快しましたので、「私ごときの治療で治るようでは、霊のせいじゃなかったんですね。」と言いました。
また、トンネル工事に従事して暫くした後に足がしびれて動かなくなり、医者からは坐骨神経麻痺でほっとけば治ると言われたのだけれど、二カ月しても治らず悪化しているという人を診ました。「霊の障りでしょうか?」と言われたので、霊能のある知り合いに聞いて見たら、「地の精霊はなかなか怖いよ。」と言われました。でも一回の治療で下垂足が治り数回で軽快しました。
ある方は、カイロプラクティックに通っていて、全然腕の痛みが取れなくてどうしようかと思っていると、その先生に「神社へ行って拝まないとダメかな?」と言われて嫌になって私の所にやってきました。確かに治りにくかったのですが、結局10年ほど昔に背骨を打撲骨折したことを思い出されて、その部分に手をいれたら軽快しました。
今はあまり聞かないようですが、リコネクティブヒーリングというのが流行った時期があります。カイロから生じたものらしいのですが、手を触れたりしないと思います。それで、過去生からのトラウマも治るのだそうです。そのもの凄いパワーに感動したというオネエサンとネットでやりとりしていたのですが、暫くすると腰痛治療を頼まれました。すぐに治ったのですが全然感動は無かったようです(笑)。

さて、このように、通常の治療は、まるでぶっつけ大工ででもあるかのように、感動されないわけですが(笑)、もうすこし深く考えると、症状が取れればそれでいいのか?という課題も残るわけです。

鍼灸学生だった頃、マッサージの先生が、日本ではマッサージ屋に過ぎないけれども、アメリカなんかだとカウンセラー的な役割もしていて、ずっと尊重されているのだと言いました。
少ない経験ですが、たしかにアメリカ人の治療というのは意外と心理と絡ませる部分が多いようです。私もある施術法を習った時に肋骨を押されて「痛い」と言ったら「両親を恨んでますか?」とか言われました(笑)。

もっと変な話をいたしましょう。

私が自分の身体で一番苦しんでいた頃、各種の治療を受けたけれども全く変化がありませんでした。それで、これはそれこそ自分が過去生で犯した悪業によって苦しむのではないか?と思うようになっていました。それで、スピリチュアルマスターを求めて、良い話が有ると聞けば飛んで行き、宗教書からスピリチュアル書まで片っ端から読み漁りました。

あるスピリチュアルマスターはスピリチュアルヒーラーでもあり、自分自身が神の意識になることによってあらゆる難病が治ると言っていました。下記「心身の神癒」を紹介されました。
http://www.amazon.co.jp/%E5%BF%83%E8%BA%AB%E3%81%AE%E7%A5%9E%E7%99%92%E2%80%95%E4%B8%BB%E3%80%81%E5%86%8D%E3%81%B3%E8%AA%9E%E3%82%8A%E7%B5%A6%E3%81%86-M%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%B3/dp/4760500235/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1454409565&sr=8-1&keywords=%E5%BF%83%E8%BA%AB%E3%81%AE%E7%A5%9E%E7%99%92+-%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%88

さて、しかし、このスピリチュアルマスターは、病気直しは簡単だが、治してはいけない人を治してしまい、よくその患者の守護霊に叱られたと言っていました。つまり、悪業による心身の苦しみは、その人が自ら気づき改心してこそ意味があるのであり、ただ痛みを取ってしまったら学びにならないというわけです。

私の拙い治療例では、ゴルフの前後においでになる社長さんがいました。お金持ちなので気兼ねなく治療を受けていたのですが、ふと、こんなことしてていいのか?と思うようになって、「ゴルフやめたらどうですか?」と言ってみましたが、ずっとやめず、終には脊柱管狭窄症になってしまいました。
他にも毎日山に登る方がいて、腰痛でいらした時に「毎日は止めた方がいいんじゃないですか?」と言ったのですが、聞く耳を持たず、やはり脊柱管狭窄症になってしまいました。

これらは一般的には悪業とは言わないかもしれませんが、本人に反省がなく、また私の治療のせいで却って酷いことになってしまったのは確かなのです。

「治し屋ではダメだ。」と思った次第です。

過去生まで考慮するのは難しいですが、少なくとも眼前の生活についてはアドヴァイスできるようにならないといけないと思います。

自戒を込めて。

八王子・日野はり灸マッサージ倶楽部より
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