大手前大学で日本語教員養成課程を修了した私。

日本語教師として、日本語を教えたことはまだないのですが・・・

 

今日は、私が「学習者」側だったときに出逢った教師陣の話をしましょうかね。

 

 

 

 

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それは、はるかはるか遠い昔。

私自身が「学生」として中国語を学んでいたときのこと。

 

中国・大連のとある大学で、

私は様々なタイプの「中国語教師」に出逢いました。

 

 

 

教え方はイマイチだけど、

学生思いで優しい(性格的には)「いい先生」。

 

教え方はいいけれど、

学生との間に少し距離感のある(見かけは)「いい先生」。

 

学生のことを全く考えてない、

教え方も、性格も(どちらも)「よくない先生」。

 

ちょっととっつきにくいけど、

教え方がよく、実は面倒見も「いい先生」。

 

 

大体、こんな感じでタイプが分かれました。

 

 

 

 

まず、この(黄色のタイプの)先生の場合。

ほんの少しですが「なまり」があって、

初級レベルの学習者には聞き取りづらさがありました。

しかも、そういう先生に限って

「リスニング(聴解)」の授業を受け持っているという・・・(苦笑)

 

(私が中国で学んでいた)当時は、

「カセットテープ」の音声を聞くことが多かったのですが、

先生の発音とテープの発音が微妙に違うことがあるわけです。

 

当然、学生は混乱しますよね。

「どちらが正解?キョロキョロ」みたいな。

でも、それを指摘したところで

先生はテープと同じ発音はできないんです。

(これは、先生の年齢や出身地に起因していると思われます。

日本人でも、お年寄りだと「ディズニー」を「デズニ―」っていったりしますよね?

あと、江戸っ子(大阪の人もです)は「ひ」と「し」の区別がつかないとか・・・)

 

だから、こちらとしてはそれを許容するしかないショボーン

そもそも、13億もの中国人がいる中で、

きれいな標準語(普通話)を話せる人なんて一握りです。

発音の「正確さ」を求めることは諦めて、

先生の人柄のよさだけで、授業を受けてましたね。(苦笑)

 

 

次に、(青色タイプの)一見よさげな先生

この先生の場合、間接法で(媒介語となる英語を使って)

教えてくれたりするので、初級レベルの学習者にとってはとてもありがたい存在。

ただし、英語が苦手な(私のような)学習者にとっては少し注意も必要です上差し

 

実は、クラスメイトにアメリカ人夫妻がいたのですが・・・

彼らとアジア系(主に日本人と韓国人)の私たちの英語レベルは

言わずもがな、全く違います。

英語での説明が続くと、地味にストレスがかかったりするんですよね汗

それに、なんとなくアメリカ人夫妻寄りの授業というか・・・

きっと、先生にはそんなつもりはないのでしょうが

少しアジア系の学生たちとの距離がある気がしました。

とはいえ、授業自体はあまり緊張感がなく、

学生同士、のびのびと会話練習ができる環境にしてくれるので、

先生の人気は高かったですね。

 

 

 

では次に、(赤色タイプの)学習者としては最も避けたい先生

この先生はですね・・・

基本、自分のことしか考えてません。

自分が大好きなんです。(苦笑)

くだらない自慢話を延々と話してくれます。

しかも「スピーキング(会話)」の授業で真顔

 

私たち学生は、貴重な授業時間に

先生の自慢話を聞かされ、

たま~に話す機会を与えられたと思ったら

「ダメ出し」されるというゲッソリ(←この話、また今度詳しく書きたいと思います)

 

最悪ですよ。

学生をおざなりにした、自分勝手な授業(というか先生の独擅場)。

 

「会話」練習できない「会話」の授業なんて、正直意味ありませんよね?

当然、回を追うごとに学生の出席率は下がります。

私も先述の「ダメ出し」の件以降、出席しませんでした。

 

 

 

最後に。

私が最も信頼を置いた(緑色タイプの)先生について。

この先生、良くも悪くも「真面目」です。(苦笑)

だから、人によっては

「面白みがなさそうだし、ちょっと苦手」

と感じてしまうかもしれません。

 

でもね。

そもそも、私たち留学生は

「中国語を習得するために」

わざわざ中国にまで来て、日々学習しているわけです。

真剣に授業を受ける私たちに対し、

先生も真摯であるべきですよね?(そう思うのは私だけ?)

そういう意味で、

この先生は、まさしく「中国語を教えるプロフェッショナル」でした。

 

直接法(使用言語が中国語のみ)で、中国語文法を教えるのですが

意外にも早口なんですよねー。

なのに、初級者レベルの学習者でも、数週間もすれば

大体先生の言うことが分かるようになってくるんです。

(授業内で使用する単語が上手く統制されているから)

さらに。

よーく先生を観察してると、

ちょっとドジなところもあって、チャーミングな人だったりするんですよ。

(私が马大哈 mǎdàhā=まぬけを最初に聞いたのは、先生のやらかし話を聞いたときw)

 

この緩急というか・・・

「授業」の分かりやすさと先生の人柄、このバランスが絶妙だったんですよね。

私、こういうタイプに滅法弱いみたいで。(苦笑)

この(緑色のタイプの)先生に全幅の信頼を寄せていました。

(授業外で個別指導してほしいとお願いしたくらい。おかげで私だけ宿題が増えるというw)

 

 

実は、この緑の先生赤の先生(カップ麺みたいw)のことで・・・

ちょっとした事件があったんですけど。

それは次回以降、お話したいと思います。