こんにちは、佐保です。
梅雨入りしましたが、雨の降り方がバリ島の雨期みたいな感じです☔
 

2024年3月15日(金)

この日の午後、お昼ご飯を近くのワルンで済まして、少し休憩してからBrタガス・カンギナンにある野外劇場に向いました。
雨が少し降っていたので、ここではレゴン・ダンスはやらないだろうと思い奥に向かうとカデ君に声を掛けられました。
「イブならあそこにいるよ」
カデ君が案内する方を見るとレゴンの踊り手の子達が居て、ムルニさんともうひとりクバヤを着たイブが最終準備をしてました。
ちなみにカデ君は、若手ガムラン奏者のホープ的な存在で、ティルタ・サリのメンバーのガイドのカデさんも「彼のガムラン演奏は中々なものだよ」と言っておられました。オダランとかで一緒に演奏をしたことがあるそうです。

ところが、ムルニさん達が居る場所に向かう途中である日本人女性に声かけられた。
多分…インドネシア語ww
でも…何を言っているのかイマイチ聞き取れないw

現地人(村人)に紛れる作戦成功!!

途中で私が日本人と判ってからは、なぜか根掘り葉掘り質問をしてくるんですよ😖
初対面の方に何でも答える義務はないよね??
在住者の方らしいですが、何だかとても上から目線で失礼な感じを受けました。
しばらく相手して適当にかわしてから、ムルニさん達が居る屋根付きの建物の向こう側に向いました。

もうひとりのクバヤを着ていたイブはなんとラカさんでした。
ラカさんこと(Anak Agung Raka Astuti )さんは若い頃はティルタ・サリで踊り手として活躍されていた方で、80年代後半の来日公演の時も参加されていました。
今は指導者として後継者の育成に関っておられます。
 

踊り手さん達に冠をかぶせる


 

ラカさんと踊り手さん達との記念撮影

 


1曲目は、グヌン・ジャティ(Gunung Jati)のテーマ的な『ガンバン・クタ (Gambang Kuta)』が演奏されました。


グヌン・ジャティのスマル・プグリンガン(Semar Pegulingan)は音が良い。

 

ガンバン・クタ (Gambang Kuta)
クタ出身の作曲者のイ・ワヤン・ロットリングが、タガスやって来てこの曲を教えことから、ガンバン・クタと呼ばれています。
ガンバンはバリで最も古いガムランの形態で、主に葬儀の時に用いられます。
ガンバンの曲のリズムを応用して作曲されました。

グヌン・ジャティこぼれ話
実は…ミックジャガーがバリ島で結婚式をした時に指名したのが、このグヌン・ジャティです。
その時にリーダとしてグヌン・ジャティを率いていたバパ・ランティルの感想が…
「派手な姉ちゃんが凄かった(新婦かな)」でしたww

レゴン・ラッサム(Legong Lasem)のチョンドン(Condong)


レゴン(Legong)が登場


この後…プリアタン・スタイルのレゴン・ラッサムとしての見せ場(他のスタイルにはない場面)があるのですが、スパっとカットされてしまいました😱😭
急にガムランが切り替わったので、踊り手さん達も少し戸惑っていましたね💦

ランケサリ姫とラッサム王

 

今回の公演は主催者の方々とは関係ないので、私はタガスの村の人達と一緒に後ろから見させてもらったので、あまり写真が良くないです💦

この公演後には、ガムラン演奏と踊りの簡単なワークショップがありました。

ムルニさんが、「プッツン、プッツン、レゴンだったね」と言ってカットされた部分の中の象徴的な振りを見せてくれました。

ちなみにこの部分ですw
昨年見たティルタ・サリの定期公演より


「プリアタン・スタイルのレゴンでそれがないのは…」と答える私であった💦

ケチャの公演が少し時間を置いてから、野外劇場で行われていました。
夕方の4時過ぎぐらいだったので、なんとなくケチャの雰囲気が出ない。
ケチャは松明などを使うので、暗くなってからの方が雰囲気があって良いのにね。
ここのケチャは他の定期公演のものとはストーリーが違い、ラーマ王子もシーター姫もハヌマンも出てきません。

このケチャを作ったのは、ジャワ出身の舞踊家で演出家であるサルドノ・W・クスモ (Sardono Waluyo Kusumo)氏です。
サルドノ氏については、共演されたことがある土取利行氏のブログが参考になると思います。

 



タガスの舞踊家イ・クトゥット・リナ(I Ketut Rina)氏が率いるケチャのストーリーは、インド叙事詩ラーマヤナ物語の中から、猿の姿をした王スバリとスグリワの兄弟の話を元にしています。見どころは火を使ったりする激しい戦いのシーンです。

同じスバリとスグリワの戦いをベースに、熟練したふたりの踊り手によって踊られる、レゴン・ジョボグ(Legong jobog)という踊りもあります。

子供達も沢山参加します。




あれ…リナ氏参加していないようだ💦



この後、燃やしたココナッツを蹴り飛ばしたります🥥
やはり暗くなってからの方が良いな…

 

色々と書きたいところですが、毒舌になりそうなので控えることにします。

主催の方には、貴重な芸能を見る機会を頂き感謝しております。
 

数日後にリナ氏の家に遊びに行きました。
そのことについてはのちほど書きますね。