こんにちは、佐保です。
 

暖かったり寒くなったり気温の変動が激しい日々が続いています。
皆さんはいかがお過ごすでしょうか?

 

今回は、クバヤ・ジャンガン(Kebaya Janggan)について少し調べたので書いてみました。
このクバヤ・ジャンガン(Kebaya Janggan)ですが、Netflixで昨年の11月から配信されているインドネシアのドラマ『Gadis Kretek』でヒロインのダシアが着ていたクバヤの事です。
このクバヤのデザインは現地では結構流行っていてインスタなででよく目にしました。私も作ってみたいのですが…いつになるのか💦




 

こちらの『Jawa Pos』の記事を参考にしてざっと要点をまとめてみました。

 


1:ジョグジャカルタ王宮(Kraton Yogyakarta)の黒のクバヤ・ジャンガン

黒のクバヤ・ジャンガンは、男性のスルジャン(surjan )に似たデザインの衣服で、シャツのボタンは体の左側の首にあり、首を覆うボタンが装備されています。
ジョグジャカルタ宮殿の典型的な黒いジャンガン・ケバヤは宮殿の女性廷臣(エストリ estri)の衣装です。
特にエストリが着用する場合は使用する生地の色は黒でなければいけなく、使用生地のモチーフは無地でもkembang batu(地模様的な花柄)でもよいが、錦織は許されていません。
黒色は、ジョグジャカルタ宮殿の規則で許されている色のことで、ケバヤ・ジャンガンだけに適用されるものではなく、ジョグジャカルタ宮殿のすべての廷臣は、暗い地色か黒を基調とした服しか着ることが許されていません。

王妃様や王女様達は綺麗な色のクバヤ着ているのよね。

ジョグジャカルタ宮殿の廷臣達

kratonjogjaの公式インスタグラムより

 

踊りの練習時も黒のクバヤです


2:黒のクバヤ・ジャンガンの意味

ジャンガンという言葉自体は、首を意味するジャンガ(jangga )という言葉から来ています。

JawaPos.comが『Kebaya Goes to UNESCO』から引用したところによると、ジャンガという言葉は、宮殿の女性、そしてジャワの女性全般の神性、美しさ、純粋さを表しているそうです。
一方、ジャンガンの黒い色は、堅固さ、素朴さ、奥ゆかしさ、そして女性としての神聖で敬虔な性質を表しているそうです。
ジャンガン・ケバヤの黒い色は、自己主張の強さを表し、インドネシアの女性が男性に負けない自己主張とリーダーシップを持った女性になれることを示しているそうです。

だから、ヒロインのダシアの衣装にクバヤ・ジゃンガンを採用したのか…納得した。
 

『Kebaya Goes to UNESCO』のリンク


3:クバヤ・ジャンガンにまつわる物語
 

クバヤ・ジャンガンは、ディポネゴロ(Diponegoro )王子の妻で、オランダとの戦いに常に忠実に同行したラトナ・ニングシ(Ratna Ningsih)が着ていたケバヤです。
当時、ラトナ・ニングシのクバヤは彼女の武器であるパトレム(patrem )を隠すために使われていた。
パトレムは、ケバヤの下に身に着けることが多い王女が用いる短剣型の武器です。
日本の武家の娘やお内儀が持っていた懐剣みたいなものですかね。

参考図


 

長々と書いてきましたが、これにて終了します。
今月の23日からバリ島に滞在する予定です。