こんにちは、佐保です。
 

今回は、最近出た本で興味があったので手に入れた本の紹介になります。
 

『ガムラン入門  インドネシアのジャワガムランと舞踊』
東京音楽大学付属民族音楽研究所(編)/木村 佳代(著)/樋口 文子(著)
針生 すぐり(著)
A5判  304頁 並製
価格 3,300円 (内消費税 300円)
ISBN978-4-7998-0203-8 C1073




解説
多様な金属製の楽器で合奏をする、西洋音楽とは全く違う、インドネシアのジャワガムランの総合入門書。
そして、美しいジャワ舞踊の世界〜文化、歴史、楽器と奏法の紹介、踊りの基礎、用語解説〜を、豊富な写真等で丁寧に解説。
 

第1章 そもそもガムランとは?~東洋のユニークなアンサンブル
第2章 色々な楽器や歌の紹介 ~音楽的な“役割”ごとに~
第3章 さあ、合奏!入門編「マニャルセウ」
第4章 さあ、合奏!初級編「アスモロドノ」
第5章 ジャワ舞踊って何だろう ジャワ舞踊の現在・過去・未来
第6章 踊ってみよう!ジャワ舞踊

 

詳しい内容と目次などは出版社のスタイルノートさんのサイトを参照してください。


今回なぜバリ芸能関係の本ではなくジャワの芸能であるガムランと舞踊の本なのかと言うと、私はこの本で主に取り上げれている中部ジャワの街のソロ(スラカルタ)に長期滞在したことあるのです。
長期滞在するのならとジャワ舞踊も少し習っていました。
習ったのは『ムラック(Merak)』、『ガンビョン・プレアノム(Gambyong Pareanom)』、『ラントヨ・プトリ(Rantaya putri)』と『ゴレック・マニス(Golek Manis)』を少しだけですね。

『ムラック(Merak)』を結婚式の余興で踊った時の写真…ジャヤ先生と


衣装はレンタル、メイクと衣装の着付けは先生のお知り合いの方が来てくれてやってくれました。
『ガンビョン・プレアノム(Gambyong Pareanom)』も結婚式で踊ったのですが、写真は色々とあって行方不明に😭

ソロ滞在中の水曜日の午前中はクラトン・マンクヌガラ(Puro Mangkunegaran)でガムランと踊りの練習があったのでよく見に行きました。

吹き抜けの美しい建物のプンドポの大理石の床に座り込みまったりとした時間を過ごしていました。
特別なゲスト為に夜に踊りが披露されてる日も自由に出入り出来たので、情報が入ると鑑賞させて頂いておりました。
ある夜の舞踊披露では、ガムランの間に座ることを許されお茶までご馳走になりました。

 

マンクヌガランでの踊りの練習はこんな感じです 1996年頃


2022年頃のマンクネガランの踊りの練習動画

 


本の感想
ガムラン・踊りについてかなり詳しく歴史や成り立ちまでが書かれていて、とても勉強になりました。
ガムランについては習ったことないので、踊りについての第5章と6章がとても興味深ったです。
但し、6章の実践編については少し物足りない感じがしました。
掲載されている写真が小さく不鮮明なので判りにくい感じを受けました。

特に手の動きですかね。

過去に習っていて一番この手の動きが難しかったので、もっと判りやすい解説があれば良かっかったと思いました。

ジャワ舞踊の手の動きはバリ舞踊よりも繊細で柔らかで複雑なんですよね。
本の中での実践は、女性の舞踊『ラントヨ・プトリ(Rantaya putri)』と、男性の優形の踊り『ラントヨ・アルス(Rantaya  alus)』を重要な部分を抜粋したものかと思います。

本にはQRコードが掲載されていて、実践編などの動画を見ることが出来ます。
色々と書きましたが、これだけ濃い内容で専門的な事柄を日本語で読めるように本にして頂けたことには感謝いたします🙏
 

 

「ガムラン入門 インドネシアのジャワガムランと舞踊」 動画一覧


 

『ラントヨ・プトリ(Rantaya putri)』


 

手の動きや足の運びなどの基礎解説動画を見つけた

TARI M2 VIDEO TUTORIAL GERAK DASAR TARI PUTERI GAYA SURAKARTA


 

 

最後にマンクヌガランの『スリンピ・モンドロリエ(Srimpi Mondrorini) 』を

 

では今回はこのくらいで失礼します。