色々なお店を、ウロウロ。
良いモノがあったら、購入。
そんな事していたら。
「そうだ！スッゴイとこあるから行ってみる？
とにかく、ものすごい数の照明が置いてあるから♪」
と、とにかく嬉しそうに言う、トルコ君。
「スゴイとこなら、行ってもイイよ。」
さすがにウロウロ後半戦、で疲れて来た私。
そんなに力を入れて言うお勧めなら、お付き合いしませう。
「今でもあるかな～。」
ん？無くなる気配でもあるのか？
微妙な言葉が引っ掛かりながら、とあるお店の前に着きました。
ちょうど、照明お買い上げなお客様、お帰りのとこ。
どう見てもフツーのアジア側にありがちな、イマイチ古い感じのお店。
ここの何がスゴイの？？
手を引かれて中に入ったら、衝撃が。
入口正面がいきなり、雑多。
右を見ても、整理感皆無。
左前方、意味不明。
「あの、ここ、中古品扱ってるの？」
と聞いたら、
「いや、新品だよ。恥ずかしいから、中古って言わないの。」
そう、窘められた。。。
えぇぇ、どう見ても、中古なんだけど。
店内はとにかく、コンセプトも種類分けも、
何もなくモノが置かれている、物置状態。
ここはもう、作業場なんだか、商品置き場なんだか分かんない。
でも、不思議な事に目が慣れてくると。
何とも言えない、
まったり落ち着いたここの空気は、そんなに悪く無くて。
ひっきりなしに出入りするお客さんの声。
あちらこちらで始まる、値段交渉とか。
ぽーっと、周りの音を聴いているのが、とても心地良く感じられた。
観光客相手に、スルタンアフメット辺りで、
無駄に高く売ってそうなトルコランプもあったりして。
品数は雑多なだけあり、とにかく豊富で感心。
暫くしたら、
「チャイはいかがですか？」
と、お姉さんがチャイを持って回って来た。
侮れない、顧客サービス。
何か買いたいモノがあった訳でもないし、
素晴らしく秀でたモノを売ってる訳じゃないけど。
私達には出来ない、アンバランスなバランス。
それを活かす事ができるトルコ、を良く表していたお店でした。
おもちゃ箱をひっくり返したみたいだけど、なんかかわいいのはなぜだろう。
「ここの店、ちょっとプレゼンテーションが下手なんだよなぁ。
ま、潰れてなかったからいっか。」
帰りがけにぽちっと呟いてた、トルコ君。
え？ちょっと下手？？
ちょっとどこじゃないでしょ。。。
でも、確かにスッゴイとこだった。ここ。
これからもずっと、このお店があるといいね。
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