下書きのままで埋もれていた本件。Vさん記録なのでアップしまーす。


9月の旅行中にお世話になったあーささんやらりっちょさんから、これまでと違う歩き方やお散歩中に抱っこをせがんだり、シャンプー時の後ろ足の踏ん張りが弱かったりソファに乗る時危うかった、などと聞きました。元々軽度のヘルニアを持っているVさん。たまに家でホリホリ活動中にキャン!となったり、寝ている時にキャン!と起きる時がありましたが、どれもヘルニアのせいだと思っていました。でも元気もあってお散歩大好き。我が家ではソファにもベッドにもワンコ用のステップ(ダックス用)を設置していて、家ではジャンプする状況が自然となかった為ジャンプについて気にすることがなくなっていました。

でも気になったので、9月の通院時に事情を説明しレントゲンを撮ってもらいました。すると尻尾の骨がずれている...馬尾症候群の疑いが。

んー、そんな楽しい話じゃないのよ。
 
犬や猫は7つある腰椎の5番目くらいの腰椎から細くなり、そこから沢山の神経の束が脊髄でできた骨のトンネルを通って尻尾や後ろ足へ延びています。その神経の束を馬尾と呼び、その馬尾が圧迫を受けることにより様々な神経症状を発症することを「馬尾症候群」と呼ぶそうです。
症状は様々で、足腰のふらつき、座るのが遅い、尻尾を上にあげない、尻尾の付け根を触られるのを嫌がる、運動をしたがらない、排泄障害、などなど。
 
Vさんはお散歩もご機嫌に歩きますし尻尾もブンブン。お尻を拭くのに尻尾をちょいとあげても嫌がりません。先にも書いたように、気にしている痛みや症状はヘルニアと年齢のせいだと思っていたので様子をみながら、気をつけながら、で過ごしてきました。でもどこかに尻尾の付け根を気にしてかじることもあると書いてあり、そういえばしてた!でもこれも痒いのかと思っていました。なんせ馬尾症候群なんて存在さえ知らなかったチーン

今後の治療の可能性も含め大学病院で診察を受けるのも良いかも、と院長が紹介してくださいました。

そして行ってきました。
まさか飼い主と同じ大学病院にお世話になるとは(笑)。

研修医による問診後、Vさん奥へ連れていかれました。しばらくして診察室に呼ばれると担当医による説明諸々がありました。

先生の第一声:元気ですねえ(笑)。

やはりずれていました。

通常、これだけずれていれば日常生活に支障が出る症状があって不思議ではないそうです。足首にあたる関節を反対にして元に戻るかテストをすると、左足が戻るのを忘れることはあったそうなので、左足の神経に少し影響が出てるかも、とのことでした。
↓こういうテスト
ただ、たまに痛いときや、本当に稀によろつくことはありますが、Vさんは日常生活で困らず過ごせています。

先生いわく、ゆっくりとずれていって、その間にうまく神経や体が順応していき、骨がその位置で固まったのかも、との見解。
1年前のレントゲンを見返したけれどずれてなかったので、1年かけて少しずつ…なのかなぁ。

もっと若ければ手術も検討するそうですが、Vさんの年齢や症状を考えると、手術のメリットはない、と。確かに院長も言っていました、馬尾症候群の手術はとても大がかりなものだ、って。現在、Vさんは日常的な痛みや不便はないので、症状が出たらそれに対して対処していきましょう、という結果になりました。

元気なのでね、気を付けられるところは気を付けて、でもよく観察をしながらこれまで通り楽しくやっていきますデレデレ