- 泣かない女はいない
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―ごめんねといってはいけないと思った。
「ごめんね」
でも、いってしまった。
私の隣にもありそうな、静かな、静かな切ない恋
すぐそこに在るのに、手が届かない。
そういう愛おしさ。
身を焦がすような恋を経て、辿り着くやさしい気持ち。
泣かない女はいない。
でも、それでも女は恋をするんだ。
―ごめんねといってはいけないと思った。
「ごめんね」
でも、いってしまった。
私の隣にもありそうな、静かな、静かな切ない恋
すぐそこに在るのに、手が届かない。
そういう愛おしさ。
身を焦がすような恋を経て、辿り着くやさしい気持ち。
泣かない女はいない。
でも、それでも女は恋をするんだ。
―もう、どこへもいかないのに、どこまでも遠く。
女は「母に努力してなる」のではない。
「母になれるように出来ている」のだと感じた。
自分の中に自分でないものを抱えられる強さ。
大きな大きな海のように出逢ったこともない魂を包みこめるやさしさ。
どんなに孤独を抱えていても、どんなに愛に飢えて育ったとしても
必ず母になれるはず。やさしい語り口でそう言っているような気がした。
― 十三年前の春、二人は書店で出会い、優しく切ない恋が始まった。
淡々と、でも情熱的に。
逢えない距離を抱えた2人が恋していく時間。
現実にはありえないかもしれない、
でもきっと一度は夢みる甘酸っぱくて、切なくて、優しい、コイ。
逢えない時間のほうが、近く感じるなんて
そんなのユメモノガタリ