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子供の頃、ドラマで
戦国時代の戦いの場面での素朴な疑問。

敵味方いっぱいいて、
馬に乗ってる人や
乗ってない人やら入り乱れ
あっちこっちで刀や槍を振り回し殺し合う。
矢も飛んでくる。
血まみれで人が死ぬ。
はてさて?
馬は?
馬ごと倒れる人もいるけど、
人しか怪我しないの?
馬は大丈夫なの?

疑問だった。

この絵は
『イッソスの戦い』を描いたモザイク画。

向かって左に
マケドニアのアレクサンダー大王、
右の戦車上に
アケメネス朝ペルシャのダリウス三世が
描かれている。
画集か何かで初めて観たのが
小学生低学年頃(たぶん)。

リアルだった。
馬が死んでいた。

素朴な疑問が解けた。


大人になって
ナポリ考古学博物館へ。
『イッソスの戦い』に対面。

やっぱり馬は死んでいる。

人間の戦いなのに
馬が死ぬ。

私たちは
ずいぶん長い時間をかけて
多くのものを犠牲にしている。

犠牲の上での安寧。

もちろん今だから
犠牲にしてきたって言える。
それが歴史だから……。






☆『イッソスの戦い』
ポンペイ遺跡から出土したモザイク画。
ナポリ考古学博物館所蔵。作者不詳。




#イッソスの戦い