昨年の建長寺四ツ頭茶会そして | 飲水思縁〜台湾華語・台湾茶人文教室準備中

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飲水思源とは中国語の四字熟語で、
水を飲んで、その源に感謝の気持ちを抱くということです。

お世話になっている日本で、
生まれ育った台湾の良さを伝えていくことをライフワークにしています。

前回10年に一度の芸大茶会に参加したことを記しました。それで、去年の同じ頃に、鎌倉建長寺の四ツ頭茶会に参加した思い出も甦ってきました。
 
去年は嵐の真最中のようだったので、なかなかブログに記録する余裕もありませんでしたが、今になって、それがとても恋しく思いました。
 
日本に来て5年目ですが、いつも中国茶に親しんでいるわけで、茶道のイベントは毎年の秋に少し触れてきただけです。それにしても、かの悠長な歴史を持つ四ツ頭茶会にデビュー参加できて、嬉しかったです。
 
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本席に僧侶達が目の前に茶を点ててくださる以外、ほかの席は表千家・裏千家・武者小路千家・宗偏流という四つの流派が交替で添釜を待ち受けるそうですが、昨年は知り合いのいる表千家に当たる年でした。そのご縁で参加することができました。

 

いくつか茶席の中で、得月楼の正井風玄率いる男性茶席は印象深かったです。迫力ある床の間絵を背景に、掛け軸と二輪の鶏頭が竹筒の花入れに挿してありました。その床の間向かい側の釜の後ろにも、屏風が飾られていて、迫力を増したことでしょう。

 

本席の龍王殿では、順番に並び、席に入り、蘭渓道隆へ献香の儀式を見てから、お坊さんたちは四つの方向から順番に茶を点ててくださいました。

 

その献香の儀式を見て、ふと胸を打った気持ちになって、手に持った茶碗に茶を点ててくださった時に既に涙がこぼれてしまいました。

 

遠い遠い昔から、四ツ頭茶会が伝わり、その空気を感じれるこの20代後半は、なんと幸せで大事な箱に収めたいひと時でした。

 

ただ今になって、それを経験してなお地道な毎日を踏み続けることのほうが大事かもしれないと実感している。

 

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一年前の写真にいるLちゃんは修士課程を修了した後に帰国し、この写真を撮っていただき、四ツ頭茶会へ誘っていただいたOさんとも随分久しぶりです。

 

行き来する人々を思い出しながら、あの日の感動は今でも鮮明に覚えているようで、この先にもずっとこのような感動を大事にしていきたいです。

 

それは一服の烏龍茶の中で、甦ってくるかもしれません。

 

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 昨年、Lちゃんの稽古場の茶会☆

 

茶を通して、周りの人間と自分の成長を見つめています。また、それで周りに美となるもの、それを発信する人々への発見も、日々、続いています。

 

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