あなたは、職業講話を聴いたこと、

もしくは ご自身が行ったことはありますか?


私はどちらも経験なし。


なので、今回思ったのは

「私も中学生の時に受けたかったな」だった。


なぜなら!


講話当日、私の他に

弁護士、消防士、旅行添乗員、バスケットボールチームコーチ、美容師、医療関係、工業関係など8種の職業の方が講師として招かれていた。


他の方の講話も聴いてみたい(笑)


あなたはどうですか?

どの職種の講話を聴いてみたいですか?



8人の講師の方々と、

多少、緊張気味な雰囲気の控室で

(メモを読み返している人。

講話に使う聴診器のチェックをしている医療関係の方など…)


簡単な挨拶と名刺交換をして

(コロナ禍なので、お互い控えめに…)


各部門リーダーの生徒さんに名前を呼ばれて

各教室へと案内してもらう。


生徒さんも緊張気味。

でも、礼儀正しい対応が気持ちいい。

 

私は、3階か4階(何階まで上がったか忘れてしまった)の理科室へ。

ゼーゼーハァハァ

息が切れた。


軽々と階段を昇る中学生が羨ましい。

そして、毎日昇り降りしている先生方はすごい。


講和の時間まで5分弱あったので

「ごめんね~息切らしてるからちょっと待ってねえ」と言って呼吸を整える。



懐かしい気持ちで教室を見渡すと、

黒板の深緑色が目についた。

落ち着く色だな。


学校に通っていた頃は、

そんなこと何も思わなかったのに。


色彩心理カウンセラーとしての血も騒ぐ。

あとで、黒板の深緑色の意味を調べよう。


そんなことを考えていたら

 午前9時。

呼吸も整った。

 

起立をして

「よろしくお願いします!」

生徒さんの気持ちの良い挨拶と共に講和がスタートした。

 

 

「私は都島の駅で降りるのは初めてのことで、ここまで来るのにちょっとした冒険のようでした。

まず目の前に見えたのがミスタードーナツ。そしてロイヤルホストや餃子専門店。

お寿司屋さんもあって、なんて美味しそうな所なんだと思いながら歩いていたら、

高倉中学校にたどり着きました。」と挨拶をする。

 

「ミスタードーナツ」と言った瞬間に生徒さんたちの表情がほころんだのが見えて

私もホッとする。

 

「今日はせっかくなので“普段は見えないラジオの生放送の裏側”をご紹介します。

そして、私が仕事をする上で大切にしていることをお伝えします。

そこから何かを感じてくださったり、気づいてくださったりしたら嬉しいです」

 

と前置きをして、質問をする。

 

「ところで、この中で“ラジオを聴いてる人”はいますか?」

 

およそ20人中“1人”手が挙がった。

 

おーっ!


「どんなラジオ番組聴いてる?」

と尋ねると、

「親の運転する車の中でFM802がかかってます」

 

との答えだった。

 

そうなのだ。

 

ここでは浜村淳さんも通用しないのだ。

 

物心ついた時には台所にラジオが置いてあって

AMラジオを聴きながら朝の支度をしていた私とは

育った環境も時代も違う。

 

致し方ない。

 

ラジオはAMとFMがあることや

最近ではラジコのアプリでも聴くことが出来る…

 

ということを説明して、

実際私が担当していた番組を例に

オンエア前の打合せや

オンエア中のスタジオの様子などを

パワポで紹介。


朝5時からの生放送だったので、

起床時間やスタジオ入り時間を言っただけで驚かれた(笑)。

 

ディレクターさんやミキサーさんなどスタッフの存在を説明した時には

「スタッフさんは、もっと早く来てるってことですか?」

と質問が飛んできた。

 

ちゃんと自分なりに現場の様子を想像しながら話を聴いてくれていることが分かる質問に嬉しくなる。

 

「その通りです」

 

と答える。

 

多くの人が関わって番組が作られていることだけでも分かってもらえたら嬉しい。


実際に使ったキューシートも見てもらう。


秒単位で進行していくことや

この通りに進まないことが多いから面白いこと。

この仕事のやりがいなどを話し、

最後は質疑応答。

 

「一番緊張するのはどんな時か?

どうやってほぐすのか?」


「今までに会った芸能人は?」


などに答えて

あっという間の1時間が過ぎた。

 

(大阪市立高倉中学校HPより)

 

誰一人として寝ている人はいなかったと思う。

多分(笑)

 

 

③後日編へ続く⇒