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マウルルちゃんの平凡な一日

主に私の乳がん体験記を書いてます。

入院21日目。

“ヒマ”を感じるようになってきました。

元気になってきた証拠ですo(^-^)o



日曜日から脱毛が始まりました。

先生も看護師さんも
「タキソテールは抜けないよ」
て言ってたのに。


タキソテールの前にしていたハラヴェンも脱毛しましたが、

ハラヴェンの脱毛率が、確か60%弱ぐらいだったと思うのですが、

髪の毛の60%抜けた辺りで、抜け毛がほとんどなくなり、また生えはじめました。
60%てそういうことなのか。。


今回は、抜けるというより取れるという感じで、寝転ぶ度に髪の毛が枕に敷いたタオルにびっしり付いて、
コロコロとか、あーぁ、もーぉ、めんどくさい(><)!
となって、一昨日洗髪してもらいました。

その時にだいぶ抜けましたが、昨日残った長めの髪の毛を手ですいて、かなりスッキリしましたキラキラ





先々週は自分自身と向き合いましたが、先週は肝臓と向き合いました。
冗談じゃなく本気で。

腫れた肝臓のせいで、食事の摂り方が難しいんです。

ありがたいことに胃腸は元気なんで、食欲はあります。

胃袋と頭の中では、脂っこいものも甘いおやつも何でもお腹いっぱい食べたいんです。

でも、欲求のままに食べたいものを食べれるだけ食べていたら、数十分後確実に地獄を見ます。

肝臓が張り裂けんばかりにパンパンに張って、悶絶ものの苦しみが数時間続きます。



最初のうちは、肝臓が張って苦しくなっている、というのがわからなくて、
とにかく食後はお腹が張って苦しくなるなと感じていました。控えめに食べても。

お腹の張り具合は夕食後が一番ひどくなって、
苦しさの度合いも食後2、3時間で治まる時もあれば、夜中まで苦しい時もあり、その日によってまちまちです。

そして先々週、先生から、
「肝臓の下の方も腫れている」
と言われてから、このお腹の張りは全部肝臓の仕業かと合点がいきました。

それから、何とか毎日のこの苦しみから解放されたくて、肝臓の観察をすることにしました。



肝臓の働きはよくわからないけど、
食べたものが胃で消化された後、
肝臓でさらに体に必要な栄養素に分解したり、体に害のあるものを解毒したり、脂肪を分解したりしているのかな。たぶん。

その分解したり解毒しているときが、どうやら恐怖の悶絶タイムみたいです。


しかも、食べたものが揚げものや炒めものなどの脂っこいおかず、チョコやクリームたっぷりのケーキなどの脂肪分が多いお菓子は、脂肪分解にかなり時間がかかるみたいで、夜中まで重度の悶絶。

煮物や消化の良さそうなものを食べると、2時間ほどの軽い悶絶か、全然楽!て時もあります。


食べる量にも関係があるみたいで、
お腹の空き具合でこれぐらいは食べれるだろうと思って食べると、肝臓で処理機能がパンクして悶絶。


そして、なぜ夕食後一番肝臓の張りがひどくなるのかは、肝臓は朝になったらリセットされるみたいです。

スッキリとまではいかないけど(前日に食べたものでスッキリ感の度合いも違う)、まだまだ余裕がある感じで朝食をいただけます。

そして、昼食⇒間食⇒夕食と食べたものを分解・解毒していくうちに、作業が追いつかなくなり、
夕食後、一日分の蓄積で張りのピークを迎える、

と、以上のように分析しました。

すべて、私と私の肝臓と語り合った上での答えなんで、実際どうなのかはわかりませんよ(^-^;




語り合った結果、できるだけ肝臓に負担がかからない食べ方を、私なりに考えました。

少ない量を、いかに満足して、肝臓に負担をかけないように食べるか。

・一口を少なく
・よく噛む
・口の中がなくなってから次の一口を入れる
・一口一口をゆっくりとよく味わう

麒麟の田村が、「味の向こう側」て言ってましたが、最近、わかるわぁ~て思います。
好物を食べるときなんて、目をつぶって味わってます(^-^;

脂っこいおかず(特に揚げ物)は、肝臓にまだ余裕ある昼食時に摂る方がいいです。
肝臓と相談して、後の食事で調整しやすいので。

今は病院食なんで、何が出てくるのか来るまでわかりません。
同じ日の昼食に揚げ物が出て、夕食にも揚げ物が出てきたときは、「おいっ!」と思わずおかずにツッコんでしまいました。


3食の摂取量が少ないので、(今は調子がいいので、1食分を3回に分けて食べている感じかな)

プラス、間食を1回か2回摂るようにしてます。

基本クッキーやチョコなどの好きなお菓子を食べてますが、脂肪分の多いチョコは危険です。

間食にチョコを食べて、夕食に揚げ物を食べたら、明け方まで苦しむことになります。


3食にプラス間食してるけど、今の摂取量ではかなり少ないと思います。

痩せはしないけど太らない。
重病になるほど何かがジャマして、食事が摂れなくて太れないようなシステムになってるんだな、とつくづく思いました。

食べれる内に食べてた方が絶対いいです。


抗がん剤は肝臓で解毒するので、投与後はさらに摂取量が減ります。

タキソテールは特に肝臓に負担がかかるらしい。
その副作用は投与後数日間でなくなります(タキソの場合です)。

先々週、歯磨きで数分立っただけで両足がワナワナなってたのも痩せすぎです。
タキソ投与後で一日の摂取量がかなり減ってました。
今はワナワナなりません。


食べるのもしんどいけど、摂取量が足りなさすぎだなて思うときは、

栄養補助ドリンクを飲んでます。

固形物より液体の方が負担がかからなさそうなので。

meijiの『メイバランス』

これ、本当いい商品です。放射線治療で食べれなくなった時にもお世話になりました。
125mlで200カロリー。丁度良い量で味もおいしいし、薬局で普通に買えます。


あと今はまっているのが、

『国産りんご果汁』

という商品名の100%のりんごジュース。
商品名通りジュースというより果汁に近くて、自然なりんごの甘味がめちゃうまい。
紙パックジュースの割に賞味期限が短いのも、余計なものが入ってなさそうで安心。

共進牧場ていう兵庫の聞いたことのないとこから出てるから、近畿圏でしか売ってないかも。



私の先生は、口から摂れている内は、栄養剤の点滴はしないみたいです。
極端に少なくなったら点滴すると思うけど。

特に私は胸水が溜まっているから、静脈から水分入れるのは余計に胸水を溜まらせてしまう原因にもなります。


『口から摂る』

のがとても大切な事らしいです。
翌日の日曜日も、姉がお見舞いに来てくれました。

前日の土曜日の、

入院してからの私の心身のやつれ具合や肝臓や呼吸がつらそうな様子を、

土曜日の夕方、病院から帰宅後姉が、仕事を終えて家に居たモナオくんに電話で話したら、

「ぼく、いってきます!
今から職場に行って、今月中に辞めさせてください、て言いに行ってきます!」


Σ(゚Д゚;)




今年に入ってから、
大阪の実家近くに家を借りて、モナオくんも今の仕事を辞めて、新しい仕事をその近辺で探そう、
とちょくちょくモナオくんと話していました。


年末以降、私は自分のことをするだけで精一杯で、
家族やモナオくんに大きな負担をかけることが多くなりました。

さらに常時酸素吸入が必要な状態になってしまったので、
奈良と大阪と家が離れているのは、私も家族もモナオくんも心配。

通院も誰かにお願いしないといけません。



二人で決めたことだけど、同時期に引っ越しや転職なんて、大変なことを言っているのに、モナオくんは、

「おまえが居心地いいようにするのが今は一番大事。俺の心配はせんでいい。
おまえは病気を治すことだけ考えてたらいいんやで。」

と言ってくれました。




家族にも話して、そういうことで話は進んでいたんですが、焦らずじっくり考えて4月か遅くても5月ぐらいには引っ越しも転職も済ませましょう、と私は考えていました。

ところが、

唐突に辞める!と言い出して、姉もびっくりしたー、て言ってたけど、私もびっくり(¨;)

しかも今月中て、あと1週間もないし、いくらなんでも職場に迷惑かける(¨;)

て思っていたら、

私の病院の付き添いで休みをもらったり、夜勤や休日出勤は極力回さないで言っていたので、
職場の事務の人も薄々、私の病状はあまり良くないと感づいていたみたいで、

「そういうことなら、彼女のそばに早く居てあげたいやろ。2月中はどうかわからないけど、社長に話通しておくから。」

と言ってくれたみたい(T-T)



そんな話を姉から聞いていた最中に、モナオくんから電話があって、

「今、3月末までで家の解約してきたから!」


∑(゚□゚;)





いろんなことが、私が思っている以上に早く進んでいきます。

周りの人たちが、
居心地いいようにと環境を整えてくれます。

私のために。


「マウルルが頑張ってるから、私たちも頑張れるんやよ」

とも言ってくれます。



なら、当の本人の私が頑張らなきゃ、どうするんだ!

諦めるのはまだ早い!

前を向け!

と少しずつ思えるようになってきました。



でも、頭の隅っこに追いやった恐怖はなかなか消えません。

ひょっこり前に出てきそうなときは、


『すべてがうまくっている!』

と恐怖を打ち消すように唱えるようにしています。
ほとんど自己暗示です。



この先どうなるのか、不安と楽しみが五分五分ですが、

ただ、自信を持って言えるのは、

私は幸せものです。
入院11日目です。
今日の採血しだいで近々退院かな。



先週一週間、
気持ちがずーっとマイナスでした竑

退院したら身の回りの物整理しなくちゃ、とか、

家の近くの緩和ケア病棟がある病院に見学に行ってみよう、とか、

エンディングノートこっそり買って、まとめておこう、とか、



…あと何ヶ月生きられるかな、

とか。





食べる量も体力もかなり減って、
動く気力もなく、仕方なく動くのは部屋についてるトイレぐらい。

なもんで、

歯磨きの数分だけで、足がわななくf^_^;


こうなったら、退院してからの生活が不安。

2階の寝室から1階のトイレへ果して行けるか問題。

2階のベッド横に置いている酸素吸入機のカニューラ(酸素が流れるチューブ)は、1階のトイレまで届かなくて、一旦外してトイレに行きます。

帰りは、階段の一番下に携帯酸素ボンベを置いていて、呼吸を整えてから寝室に戻ります。

これだけでも呼吸困難になるわ、体力使うわ、で毎回大変です。


今はそれに加えて、
足が上半身を支えられなくなるほど、痩せて体力がなくなってしまいました。


たぶん、歩くことは出来るけど、階段の上り下り…かなり厳しい(__;)

と一昨日お見舞いに来てくれた家族に話したら、

「ベッドの横に簡易のトイレ置いたらいいやんか。お母さんがそれぐらい処理したるよ。」

て。
何一つ嫌がる顔をせず母親は言ってくれました。



こっちが親孝行せなあかん歳になって、
お母さんに何をさせてるんや、

申し訳なくって、
情けなくって、

涙が出ました(:_;)


母親は子どものためやったら、何歳になっても何でも出来るのかな。
私に子どもがいないから、いくつになっても私、子どもから成長してないわ。



ポータブルトイレ、
まだちょっと抵抗あるし、その時は姉も含め、もう少し考えてみようとなりました。

2階にトイレを増設しようか、みたいな壮大な話になってきて、

それは全力で止めました(^-^;



ちょうど家族がいるときに先生が来て、
先週の金曜日に撮った腹部CTの結果を言いにきました。

腹部CTを撮った理由は、
最近ずっと続いている排便後に起こるシクシクヒリヒリとした右側の腸の痛みが気になって。

数分で治まるならまだしも、午前中ずっと不快な痛みが続きます。


結局、腸には特に異常はなかったけど、

肝臓が思った以上に腫れている、とのこと。

腫れた肝臓が腸を圧迫か引っ張ったりして、痛みを誘発しているのだろう、
痛みはロキソニンで少しは治まる
と言ってました。


先生、苦ーい顔して出て行きました。

ゆで卵を配りに来たときは、あんなにご機嫌さんやったのに。




母親と姉が帰るとき、母親が、

「頑張らなあかんで!弱気になったらあかんで!」

て言ったので、

「あぁ、う~ん。出来る限り頑張るわ。今はそんな気分になかなかなれんけど」

て無愛想に言っちゃった。ごめん、お母さん<(__)>

私にカツを入れるために言ってくれたのは、よくわかるんだけど、

ポータブルトイレや肝臓の話の後に、

『頑張れ』
『弱気になるな』

今は、ずっしりと全身に乗っかかる。

身内だから、ついついイライラをぶつけてしまう。

バチ当たりの私めぇ~o(><)o




長くなりそうなので、今日はここまでにしときます。