先週の取材旅行の最後の目的地は、ほぼ40年ぶりの太宰府天満宮。
江戸時代から続く戯作者に共通の「いつか菅原物を書いてみたい」という野望は、その端くれの私にもあるので、いつかその時に菅丞相のお怒りに触れぬよう、雨の中のお参り。
その後、社務所の横にそれてみたら、まるで、そこで待っていてくれたかのような遺構の前に出た。
大正6年から昭和15年までここにあったという歌舞伎小屋「梅楽座」の礎石で、この石が回り舞台の心棒を支えていたのだという。
観ていたら、当時の賑わいや舞台の響きや歓声の幻が頭の中に流れ込んできて眩暈がするほどに。
ああ、やはり、ここに来て良かった♪
太宰府天満宮御本殿は工事中で、しかも、雨と混雑のため、あまり良い写真は撮れなかったが、心字池そばの梅が綺麗だったので、これで良し、と。

