桜島へ鹿児島に来ています。振り始めた雨のなかを私はただ桜島へ行こうとしていた。記憶は過去を遡る。40年前、友達の家が桜島にあるということで、夏休みを利用して、遊びに行ったことがある。魚釣りをしたり、磯遊びをしたりして遊んだ夕暮れ、突然、大雨のように火山灰が振り始めた。頭からずぶ濡れ、もとい灰被り。時間は逆戻り出来ないけれど、記憶は遡ることができる。私は桜島で何を得て、何を失ったのか。桜島へと向かうフェリーはいま、静かに動き始める。ネコか。