たまたまテレビを見ていた全国の子供にトラウマを植え付けたと悪名高い関西テレビで夜9時に放映されたスペシャルテレビドラマ
(パッケージの宝生舞 いいですよね)
『学校の怪談 春の呪いスペシャル』
から特に強烈なインパクトのある『恐怖心理学入門』と『アサギの呪いを』の2つを今回取り上げてさせて頂きます。
↑↑廃版になったのかDVDですら1万円越えのプレミア価格。
TSUTAYAにすら無いかも…
1990年代後半から2000年代前半の日本はオカルトブームで人面犬に口裂け女、コックリさんなどの都市伝説モノが物凄く流行っていました。
特にこの学校の怪談シリーズってかなりのシリーズがございまして
『cure』の黒澤清監督や『呪怨』の清水崇監督、そして『ほん怖』の鶴田法男監督や『リング』の中田秀夫監督などJホラー界の重鎮の監督が集結しているという『アベンジャーズ』並の豪華さ。(脚本家も凄いメンツ) ひえ~~。
本シリーズについて語り始めるとそれだけで長くなってしまいますので、詳細はまた別の記事でまたご紹介することに致します。
さっそく今作について、今作は複数の監督が複数の物語を担当するオムニバス形式の話となっております。毎年夏頃にテレビ放送される稲垣吾郎の『本当にあった怖い話』のようなものをイメージして頂ければ分かりやすいのではないでしょうか。
まず『恐怖心理学入門』からキャストとあらすじを紹介致しましょう。
・キャスト
佐藤:安藤政信
井口:藤井隆
マリコ:真野きりな
田中教授:筒井康隆 etc
・あらすじ
大学生の佐藤はゼミの田中教授に頼まれて、心理学の実験の協力をする事になった。実験のテーマは“人は暗示によって幽霊を見るか”。佐藤は、サクラとなって級友たちに暗示を仕掛ける事になる。数日に渡って実験を繰り返す間に、本当はいるはずの無い不気味な霊が佐藤のまわりに出没するようになる。迫りくる女の霊は、怯える佐藤を恐怖の底に陥れるが…。
キャストに『時をかける少女』の原作者 筒井康隆先生がいらっしゃるのが意外ですよね。『キッズリターン』の安藤政信にタレントの藤井隆と筒井康隆という配役が謎です。(笑)
『恐怖心理学入門』の魅力は脚本の構成と演出が非常に凝っている今作。序盤はコメディータッチの青春キャンパスライフもの。
ストーリー後半は怒涛のホラー展開でラストでえっ!?って終わり方をします。
30分も満たない僅かな尺でも、怖いだけでなくストーリーラインがしっかりしていて構成の妙が光る。
以下、個人的に好きな恐怖演出。
最近、自分の身の回りに異変が立て続けに起き、おかしいと感じている主人公。
謎のストーカー女に付け回されたこともあって自分が大学に行っている不在時にもしかしたら不審者が自室に侵入したりしていないか心配になったため、念のため外出前に隠しカメラをセットする。
大学が終わり帰宅する頃には夜になっていました。
どうせ自分の取り越し苦労だろうなぁと自笑しながら隠しカメラの録画を再生する。
早送りすると、押し入れから黒い服、黒い長髪の女が這い出て
主人公の部屋の真ん中に特に何もせず、ただただ直立不動で佇んでいる姿が長く映し出される。よく見ると女の右手には金槌が……
主人公が帰宅した気配を感じたのか、女は再度押し入れに引っ込み隠れる。→主人公が部屋に入ってきて隠しカメラを手にする。→現在ココ。
黒い女は主人公が家を出た朝から帰宅する夜までの間ひたすら部屋に立ち尽くし、そしてまさに今も押し入れの中に隠れ潜んでいるっていう驚愕の事実を知った主人公の運命やいかに……
これ以外にも至る所に効果的な恐怖演出が施されておりますのでぜひTSUTAYAに行かれた際はぜひレンタルを検討してみてください。(取り扱われているかどうか分かりませんが……)
続きまして、問題作の『アサギの呪い』を紹介致します。
あまり関係ないんですけど当時の自分と姉は『アサギの呪い』を視聴してからというもの、はごろもフーズのあさりのレトルトパスタのCMが「あさりがいっぱい♪パスタがうまい♪」とテレビから流れるたびに「アサギがいっぱい♪パスタがうまい♪」と一緒に歌うようになってしまいました。
それほどまでに本作はまさしく呪いのような影響力を持っています。
サザエとか牡蠣とか肉厚な貝類は苦手なんですがアサリのパスタは美味しいのでレトルトをよく食べてます。(どうでもいい)
『アサギの呪い』
・キャスト
水川綾:内山理名
杏子:江川有未
神野真由:彩花
アサギ:ガク
・あらすじ
女子高生の綾と真由は放課後、転校生の杏子を怖がらせようと旧校舎の地下室に連れ込んだ。しかし、いざ帰ろうとすると入り口のドアが開かない。実はその地下室では、その昔、女の子が閉じ込められミイラのような姿になって発見されたという事件が起った場所だったのだ。必死で出口を探す3人に次々と恐ろしい事が起こり始める…。
参考サイト
先ほどの『恐怖心理学入門』と比べるとストーリー自体はとっても単純で上記のあらすじの通りです。ストーリーがシンプル故にホラー演出に製作者達の力量が集中的に割かれているのでもう休む暇がないほど恐怖シーンの連続。
↑
項垂れたように立つアサギさんとまだその存在に気づいていない主人公たち。
↑主人公たちに気づき、すんごい猫背状態で追跡してくるアサギさん。
↑一人ずつ両手で目潰ししていくアサギさん。
マジぱねぇわ。アサギさん。(チャラ男風)
めっちゃ物理攻撃してきますやん。
数年前にニコニコ動画で久しぶりに見た時はホラー耐性がついてしまったせいか、あんまり怖くなかったけど。目潰しは流石にアカンですよ。
黒澤清監督の『花子さん』を見た時、まさかアサギのように目潰しするんじゃないかとヒヤヒヤしたものです。↓↓花子さんからのワンシーン。
『呪怨』の伽椰子と俊雄も結構、物理攻撃を仕掛けてきますが髪の毛で絞殺したりと、どこか笑える殺害方法なんですが、長年地下室に閉じ込められてきたせいで筋力が低下したアサギさんは目潰しという陰湿かつ効率的な方法で襲ってくるのでかなり質が悪い。
以降もさらなる絶望が主人公たちを襲うのですが結末が気になる方は都市部のTSUTAYAで探してみてください。
個人評価は8/10
オススメです!!
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