【サボイア S.21試作戦闘飛行艇】 ―紅の豚― -nanoblock- | ― 屋根裏ナノブロック工房 Renovated ―

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子供の頃は分からなかった味わいが、大人になった今になって分かる…なんてこと、よくありますよね。
スタジオジブリの名作 『紅の豚』 は私が大人になって味わいが分かるようになった、そんな作品の一つです。
 
【紅の豚 ―予告編―】 -youtube-
 
『カッコイイとは、こういうことさ。』のキャッチフレーズが有名な『紅の豚』。
スタジオジブリ作品ということもあり、ご覧になった方も多いかと思われます。
イタリアのアドリア海を舞台に、賞金稼ぎの戦闘飛行艇乗りたちと空の海賊「空賊」達とのプライドを掛けた戦い、そして豚になる呪いを掛けられた主人公マルコ(通称ポルコ)と二人のヒロイン、ジーナとフィオの揺れる心を描いた、ちょっと大人な雰囲気の素敵な作品ですね。
一年以上前に、このポルコのライバルである憎めないアメリカ人飛行艇乗り、ドナルド・カーチスの『カーチス R3C-0 非公然水上戦闘機』をナノブロックで組みましたが…やっぱり主人公機が無いとしまらないですよね♪
 
そんなこんなで…
 
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【サボイア S.21試作戦闘飛行艇】 ―紅の豚― -nanoblock-
 
カーチスを組んだのなら、やはり主人公ポルコの駆る紅の機体、サボイアも組まないと!という事で、製作してみました。
と言っても…組み上がったのは、もう数ヶ月前の話になりますが…(苦笑
 
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この『紅の豚』に登場するサボイア S.21試作戦闘飛行艇ですが、実は実在の航空機ではありません。
厳密には、サボイア S.21という航空機は存在するのですがまったく形状の異なる機体であり、この紅の豚に登場するサボイアのもとになった機体は『マッキ M.33』という機体です。
 
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飛行艇ということで、機体は水に浮くような形状、主翼にも補助のフロートが付いております。
 
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垂直尾翼にはイタリアの機体らしい、トリコロールなカラーリング。
コックピットには作品同様、主人公ポルコに搭乗してもらいました。
 
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主翼中央、機体上部に設置された大型のエンジンと特徴的なプロペラ。
劇中でこのサボイアは、一度カーチスの奇襲を受け撃墜されるのですが、エンジンを高出力なものに換装し、全体的に改修を行うことでより高性能な戦闘機体としてよみがえります。
 
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機首にある丸い1ポッチは機銃です。
当初は黒で表現していたのですが、ちょっとくどい感じがしたためあえて機体色の赤に変えてみました。
こっちの方がスッキリした感じでいいかな…と♪
 
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【カーチス R3C-0非公然水上戦闘機】 ―紅の豚― -nanoblock-
 
せっかくなので、大塚明夫さん演じるライバル、カーチス野郎ことドナルド・カーチス氏の機体も細部やバランスを見直し、修正を加えてみました。
 
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以前は大き目だった胴体下のフロートを小さめにまとめ、垂直尾翼の形状もより映画に近づけてあります。
 
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サボイアにはポルコが搭乗しているので、カーチスにはもちろんカーチス氏に搭乗してもらいました。
 
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単葉機であるサボイアに対して、このカーチスは複葉機ですが、主翼の取り付け位置が独特ですね。
 
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私にとっては、ナノブロックで最初に組んだ航空機がこのカーチス R3C-0でした。
当時はブロックもあまり手持ちが無かったため、色々と四苦八苦しつつ組み上げた記憶が…。
 
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このカーチスを組み上げたことが、その後の航空機シリーズに繋がっていきました。
主翼の表面を綺麗に見せるための横向きの組み方を思いついた事が、その後の様々な作品作りに影響していった事を考えると、案外 ―まぅ― のナノブロック作品の原点ってこの辺りにあるのかもしれません。
 
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さて、かなり前に組み上げたこのサボイア S.21試作戦闘飛行艇ですが…
 
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実はこれまでに何度かアップしようとしてはいたのです。
ですが…撮影があまり上手くいかず、また機首の作りや機関銃の色がなかなか決まらなかった事もあり…
 
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結果時間が掛かってしまいました。
 
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撮影には数年前の携帯電話のカメラ機能を使っているのですが、ナノブロックの小さい作品をなるべく大きく撮ろうと接写を試みると…ピンボケしてしまうのですね。
 
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そこで光の加減や反射、被写体の角度等を色々と変えてみながら撮影するのですが、上手くいかないときはさっさと撮影を切り上げる事にしております。
上手く行かない時は、どうしたって上手くいかないものですから(笑
 
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今回は結構自分の思う形で撮影出来たと思っております。
 
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―まぅ― がそれなりにこだわっている、なるべく滑らかなライン作り。
緩やかな傾斜をブロックの積み重ねで組み上げるのはなかなか大変な事ですが、それだけに思った形に組みあがった時の嬉しさはひとしおですね♪
 
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船底も後ろに向かっては4ポッチから3ポッチ、そして2ポッチと、なるべく緩やかに傾斜するように気を配ってみました。
ブロックの性質上、前に向かう組みで3ポッチから2ポッチに持っていけないのは仕方の無い事ですから、それを考慮してなるべく船底らしい作りを目指して見ました。
 
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サボイア S.21試作戦闘飛行艇の機首は『まるっ』とした可愛い形状なので、あまりシャープにならないように組んであります。
 
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何度も紅の豚を見直しながら、ここの作りはこうじゃないあーじゃないと頭をひねっている時が、実は一番楽しい時間なのかもしれません♪
 
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空 賊:「カーチスが上を取った!」
フィオ:「ポルコなにしてるの!高度をとって!!」
 
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空 賊:「ひねりこみだ!豚が後ろを取った!」
フィオ:「ひねりこみ!?」
 
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空 賊:「豚はあの技で、アドリア海のエースになったんだ!」
 
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観 客:「撃たねーぞ!?」
空 賊:「読めたぞ…アイツは最後まで撃たねーつもりなんだ!」
フィオ:「え!?」
空 賊:「豚は殺しはやらねーんだ!」
 
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空 賊:「スゲー!豚が雲を曳いた」
観 客:「こんな空中戦…一生に一度しかお目にかかれねえぞ…」
 
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そんな漢たちの戦いも、弾が尽き…最後は拳で語り合う結果と相成りました。
でもこの『紅の豚』、どこまでも清清しい、最後まで気持ちの良い漢たちのお話でしたね。
 
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以上、良い感じに齢を重ねた大人の方にこそ見て頂きたい、
ちょっとアダルティな雰囲気漂うジブリの名作、『紅の豚』から、
主人公ポルコの機体 『サボイア S.21試作戦闘飛行艇』 と、
ライバルカーチス氏の機体 『カーチス R3C-0非公然水上戦闘機』 でした。
 
本当は今回、別な作品のキャラクターにするつもりでしたが、思うところがあり、順番を前後させて頂きました。
次回はまたガンダム関連の作品となる予定です。
なるべく早くアップしたいとは思っておりますが…気長にお待ち頂ければ幸いです♪