背高泡立草 | MAUKO PIRIKA*  

背高泡立草

先月は、背高泡立草(せいたかあわだちそう)の染めを行いました。

背高泡立草とは、毎年秋になると至る所に生える黄色い花穂の野草です。

(よくブタ草と間違える人が多いですが、ブタ草はまったく別の植物です)
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(写真は9月頃)

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11月にも入ると背高泡立草も終わりかけの時期で、もう枯れかけてしまっているものも多い。

まだ生き生きと生えているスポットを地元で見つけ採集させていただきに行く。

生き残っている背高泡立草の群生を前にご挨拶すると、”よく来たね~”っと草が言ってくれているような

気がしました。

背高泡立草の薬効はパワフルで、薬毒や公害を身体から出してくれる程で、

主に皮膚病・アトピー・肝臓病・難病などに効果があるそうです。

草木染以外で草のエネルギーを取り入れる簡単な方法は、

背高泡立草を苅って来て生のままお風呂に入れて入浴したり、

ハーブティーの要領でお茶にして飲んでも良いようです。

お風呂に入れるととっても良い香りです。

湯船をジャブジャブと波立たせると、ぶくぶくと泡が立ちます。(なので泡立草という)



繁殖する時期に大量に苅って逆さにしてドライフラワーの要領で乾燥しておけば、

保存もきいて便利です。

治療用に採集する時期は、花が開ききる前、蕾の状態の時が最も酵素が強く、治療に有効だそうです。

ただ、人によってかゆみやせきなどの反応(好転反応)を起こす方もいるらしいので、

強すぎる場合は、量をへらすなど様子を見ながら用いると良いようです。


以前、ある尊敬する一人の女性(母親のような存在)の方が言っていました、

”最近はアトピーの人が増えたから、背高泡立草が増えて来てるんだね~”と。

植物(自然)は、人間が必要としているときに、必要な場所に生えるという話があります。

必要な人のところに何も云わず、そっと生え、自らを与え恩恵を与えてくれる、無償の愛。

もともと自然は大きな愛そのものなんですね。 そして人間も黄色い花



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