マウイから京都に戻った翌日に封切られた映画、盆唄。
 
ハワイアン航空の機内誌
2月号にもこの映画に即したマウイの日系人が継承するマウイ太鼓のケイ フクモトさんと福島の双葉町の盆唄継承者さんたちとの交流が取り上げられていた。




懐かしいマウイの風景や盆ダンスのライブ感をスクリーンで見るだけでホロリと来る。そこに重なる太鼓と笛と盆唄の音(フクシマオンド)が、故郷について色んな思いを運んできてくれた。

福島双葉町に帰れない方たちが思う自分たちの故郷。

移民としてハワイに渡った日系さんたちやその子孫が思う日本の故郷。

江戸時代に富山から福島に移住してきたお百姓さんたちが思う越中の故郷。

生まれ育った土地を故郷と呼ぶ。
でも、そこに強く思いを抱いているかは人それぞれ。

背後に含まれるストーリーは千差万別だ。

私にとってマウイという島はおそらくこの人生で一番長く過ごしたことになるんじゃないか、と
すっかり故郷の感覚。
きっと生まれ故郷よりも、コネクションは強い。

マウイで生まれ育った娘にとっては、それこそかけがえのない故郷。
また私とは違うコネクションがあるんでしょう。

地球上のどこかの土地に、一つに限らず、深くご縁を感じる場所は全て心の故郷なのかと。
有形のものに対して無形の表現でそれをあらわす、そしてそれを継承して伝え続ける。

素敵なことだなあと思う。

映画のラストシーンが印象的だった。

暗闇の中に浮かぶヤグラで双葉町の方たちが奏でる盆唄を目に見えないご先祖様や震災で亡くなった御霊が踊れるように捧げていた、迫力満点で気のこもった演奏だ。
たくさん涙しました。タイムリーに帰ってすぐ観れるとはありがたいことでした。

さて、残りの人生で故郷をもう少し増やしていこう!

いつの日か、地球自体を懐かしい故郷と他の星から思いを馳せる時代もやってくるのかもしれない、、、。

あなたにとっての故郷は、どこでしょう?