チラシを見かけて、
観に行きたいな、と思っていた
マネー・ショートを観てまいりました。
話はリーマンショック前後のこと。
どうしてリーマンショックが起きたのか、
その裏側でどんなことが繰り広げられていたのか。
実話をもとに作られた映画です。
ろくな審査もせずにバンバン貸出されていた住宅ローン。
No Incom
No Job
No Assets
という、NINJAローン。
返済出来る方が奇跡じゃない?
とんでもない金融商品を安全だという
いい加減な格付け会社。
住宅ローンは大丈夫、
という銀行マンの根拠のない自信。
これが、巧妙に隠されているならともかく、
ちょっと調べたらわかるような話。
それでも、都合が悪いことには
目を向けない人々。
遂に金融危機が勃発。
段ボール箱を抱えて、
次々とビルから退去する従業員たち。
家を失ってテント暮らしを余儀なくされる住民。
当時、ニュースでも
繰り返し流された映像を思い出します。
観終わって思ったのは、
結局誰も幸せになっていない・・・。
サブプライム・ローンが数年以内にデフォルトに陥る、
最初にそう予測したトレーダーのマイケルも、
制裁の意味で、投資した
ヘッジファンドマネージャーのマークも、
「お金持ちになりたかった」若き投資家
ジェイミーとチャーリーも。
大金を手にしたけれど、
決して幸せではない。
それほど出演シーンは多くなかったけれど、
ブラピ演じるベンの言葉は重みがありましたね。
そういう意味で
邦題の「華麗なる大逆転」には
ちょっと違和感ありです。
因みに、その後、同じことが繰り返されないよう、
規制が厳しくなったそうですが、
「看板を付け替えただけ」の
新たな金融所品が登場しているそうです。
バブル期の日本でも、
調子に乗って投資し、
バブル崩壊後、
とんでもない負債を背負込んだ人もいたっけ、
なんてことを思い出しました。
映画の作りは・・・
いろいろな人の視点からであることと、
ヘンな解説が入ることで
もやもや感たっぷりです。
でも、これを観て、
万が一、再び日本にバブルが訪れても、
堅実に生きよう!
と思う私でした![]()
あ、クリスチャン・ベールいいですね~。
最近、最も気になる俳優さん、かも。
早く、次の作品が見たいです![]()