Competitive Strategyの授業は、アサインメントの量や授業へのパーティシペーションに求められるレベルという意味では若干厳しいものの、内容はかなり面白いものばかりです。

今回の授業は、Necleon, Inc社の新薬販売に向けた戦略に関するケース。Necleon社というのは、R&Dに従事する社員が20名程度の製薬会社。同社の製造工程について、自前で工場を建てる、パートナー企業との契約により製造する、ライセンシングをするという3つの選択肢を議論しました。契約やライセンシングは、相手からのまとまったお金をすぐに手に入れることができるという意味で、時間価値も含めて考えると、自前での工場建設よりValueは高くなる一方、後に自前で製造するという道が狭まります。そこで出てくるのが、ついこの間ファイナンスの授業でもやったリアル・オプションの考え方。うーん、偶然とは言えなかなか良いタイミングですね。

もう1点は、この会社の社員がほぼすべて研究者、というところに関する議論。これについては、根本は「何をやりたいか」であって、社員がやりたくも無いことをやろうとするというのは、恐らくうまくいかないだろう、というのが結論という感じでしょうか。

こういう考え方は重要ですね。特に某N○Tグループのようにいろいろやってる会社には・・・。(^ ^;;)