今日のManaging Organizational Changeの授業は、ビンの鉄蓋を製造する部門の改変に関するケースについて議論しました。この部門は、独自技術も持っていて営業成績も好調、かつ社員は会社に対する強い愛着を持っているという、一見何の問題もないように見える組織。業界全体のプラスチックへの移行、自社技術の他社への普及など、目前には脅威が迫っているが、それらに対する認識は弱いという状況。如何に良いところを維持しつつ変化に対応できる体制への変革を遂げるかというのが、ケースの主人公に与えられた大きな課題。

確かに、組織のすべてを変える必要があるケースというのはむしろ数が少なく、程度の大小はあっても、こういう状況というのはよくあることでしょう。でも、変革リーダは既存の良さを見落としがち。かく言う私も、これまでそういう傾向があったような気がします。

で、問題はその状況を如何に変えていくか。熱い(?)議論の後に教授が配布したケースの続編には、主人公が見事に問題を解決した経過が描かれていました。捨てるものは捨て、生かすものは生かす、という感じでしょうか。まぁまず何を捨てるべきで何を生かすべきか、というところが難しいなぁ、という気もしますが、よく見られる「首切り一辺倒」では少なくともダメということですかね。