Tax Accountingの授業は、毎週提出のアサインメントと毎週の試験以外にも、2つ大きな課題があります。

1つめはTax Researchというもので、税金の扱いが微妙なケースが配られ、それに関連するCode(法律)とRegulation, 判例を調べ上げ、どう課税されるべきかをまとめるというもの。税理士がやる仕事の一つでかなり実践的と言えますが、これがまた結構大変。私が調査したケースは、「クレジットカードで3000ドル支払ったが、カードの支払いを忘れてすぐに引っ越してしまい、クレジットカード会社はその3000ドルの請求を3年後に放棄した」というもの。借金回収の放棄は、原則として債務者が債務超過に陥っていない場合、同債務者の収入として課税されるのですが、当の本人は借金のことを忘れているという状況をどう扱うかは、法律のみでは判断が困難。税金に関する判例データベースを片っ端から調べて、関連するものを最低3つ引用することが求められており、相当時間がかかりました。詳細はこの場で説明するには場所が狭すぎますが、まぁ税金というのは本当に面倒ですね。

実はこのTax Researchは既に終っており、今は2つ目のアサインメントとして、仮想クライアントのTax Return、つまり確定申告書類を作成するというものに取り組んでいます。アメリカ人は原則全員が確定申告をしますが(源泉徴収は無い)、今回のケースは奥さんが小説家で印税収入はあるは、別荘を貸しているは、ギャンブルで儲けるは、息子をチャイルドケアに預けるは、業務で使うパソコンは減価償却するは、株式投資・年金投資はするはで、もうとにかく複雑。税理士でも通常は専用のソフトウェアを使うようで、素手でやるのは不可能に近いんじゃないか?という気さえします。最終的なアウトプットとしては単にフォームを数字で埋めるだけですが、そのフォームだけでも30枚ほど。疲れました・・・。