● メンタルと暗譜
昨年はもう1人、ピアノを習っていたけれど、今は吹奏楽にどっぷりハマっているという懐かしい生徒さんにお声かけいただきまして…。
管弦楽のコンクールに出たいから伴奏をしてほしいと頼まれました。
私は午前中はリトミック、午後はピアノを教えているので、自分の練習時間が取れるかどうか、かなり不安だったのですが、
頼まれたのが11月の中旬。
本番が1月の終わり。
2ヶ月弱あるから何とか行けるかなぁ、とお引き受けいたしました。
そうしたら、楽譜は学校から注文しているから届いたのが12月後半。
またその曲が、プロで弾いて6分半の速さの曲をコンクールでは4分に収めなければならない。
カット、カットしてプロより速いスピードで弾くのだけど、毎回3分56秒とか3分43秒とか、ギリギリ過ぎる。
でも、その生徒さんもコンクールは初めて。
中学校の時はアルトサックスでしたが高校でテナーサックスに変更して、どうやらテナーサックスの選曲が少ないらしく、
4分を過ぎたら失格という規定があったので、とりあえず時間ばかりを気にして曲想のことが疎かになってしまったので
やはりもう少し練習期間が欲しかったなぁ、と。
でもプロの伴奏者の方は本当にすごいです。
そんなギリギリに楽譜を何人からももらっても本番、ちゃんと弾ききられるのですから。
本番迎えるとやはり、みなさま堂々と自分の曲にして弾ききっていらっしゃる。
コンクールは中学生の時に弾いた曲をまた弾いたりしていらっしゃるそうで、やっぱりそうですよね。
楽譜をもらって初めて練習を開始して普通1ヶ月以内にコンクールって無いですよね。
生徒さんも、毎日部活の曲ばかり練習してコンクールの曲はあまり練習する時間が取れなかった、と言っていらっしゃいましたが、本番に向けて仕上げていくスピードはすごかったです。
若いって集中力があるね。
肝心の私の演奏はあれだけ練習したのに惨敗でした。
コンクールの雰囲気に呑まれてしまってミスを連発。
自分のミスに驚いて動揺して、さらにミスを誘発するという、練習では弾けていたのに、ここ最近では1番酷い演奏で、私は伴奏者には向いていないなぁ、と思ったのでした。
ただ私の場合の敗因は、楽譜に頼ってしまったこと。
譜めくりの人もいなかったので、縮小コピーして何とか並べて自分でめくりましたが、やはり他の伴奏者の方は譜めくりの人がいたり、大きなiPadで瞬時にめくっておられたり…。
難しい曲でスピードが速い曲は譜めくりの問題があるのならやはり暗譜しておくべきだったなぁ、と。
家に帰って楽譜を外してみたら80%は覚えていたので、あとの20%だけ譜面を置けば良かった、とか反省点ばかりです。
でも、生徒さん、爽やかな笑顔で 自分も練習不足でした! 先生とコンクールに出られて良かったです!
と言って下さって…
なんて出来た子なんだ…私も一緒に練習出来て楽しかったけど…次回からはプロの伴奏者にお願いしてください 笑泣 と言ってしまいました。
今回の事で、自分のメンタルは不安要素を自分でさらに大きくしてしまう所がある、と自覚しましたので、まずは不安要素をなくす努力をした後、自分を信じる、相手を信じる 事を心がけていきたいと思います。