この日。 | venire in mente   

この日。


あと何回、生きている間にこの日に気づくのだろう。
もう、だいぶ小さくなった胸の奥の奥の鈍い痛みと共に、今年はこの日を確認してる自分がいる。多分、自分自身の意識がなくなってしまうその瞬間まで、忘れないであろう。

初冬のブーツが似合うようになるこの季節。

キミはハロウィーンを終えた街をどんな瞳で眺めているのだろうか。

眩しそうに細めた、キミの瞳。
今年はそれしか思い出せないよ。

声なんてもうとっくに記憶の彼方。悲しいけどそんなものなんだきっと。