ありがちですが(3)
バルンの外れるときの痛みは尋常ではなかったですが
その後も10分おき位に
唸る様な痛みに襲われるようになりました。
時刻は朝7時半・・・。
夜勤中の旦那は当然おらず
ほんと誰かにいてもらいたいけど
助産師さんに来てもらうのは申し訳ない。
(だって次勤務に引き継ぐ前の忙しい時間帯だから・・・)
り リリィに来て貰おう。
「お、 おかあさん・・・とにかく来て・・・(T▽T;)」
ダイイングメッセージばりに簡潔な用件を携帯で伝え
母を待つこと30分
ようやく来てくれた。
しかし、痛みが酷く朦朧としている。
もはや自分では動くことさえできないくらい痛く
「お、おかあさん・・・ナースコールで看護婦さん呼んで・・・痛い」
「え?なんて言うとね?お母さんわからんよ、ねぇ」
「・・・・・いいから ナースコール押してぇ・・・」
ぴ
(え?「ピ」?)
「・・・おかあさん・・・それクーラーのリモコン・・・
ナースコールは枕元にある・・・」
息も絶え絶え。
今日の運勢1位は・・・って
「おかーさん!それTVのリモコン(`Δ´)」
「え、ドレね?お母さんわからーん。
これかな?娘が痛いって言ってまーす」
「ってそれも有線放送のリモコン!!!ヽ(`Д´)ノ」
「もーいっちょんわからん。あ、これかな。ピンポーン。
娘が痛いって言ってまーす。来て下さーい」
せっかく わざわざ 来てくれたとこ申し訳ないが
すごい怒りたい衝動にかられたのは
出産でピリピリしているからだと思いたい。
すぐ助産師さん来てくれて内診。
「あー陣痛ついたね
バルン取れても陣痛つかない方が多いから優秀よ。
でもね、赤ちゃんおりて来てないし子宮口も半分位だから
今日中には生まれるけどまだまだね。
うーん、夕方くらいかな?」
な ナンデストヽ((◎д◎ ))ゝ
こんなに痛いのにまだ越えねばならぬ山は半分?
無理無理無理
マジで無理
お産やめたいんですけど
てか
まだ朝8時半だし
夕方までとか気が狂うし
いきみ逃しを上手にやってくれながら天使のように語りかけるベテラン助産師さん
あんたの親指はスゴイ
神だ
今世界の中で一番尊敬するのはあなた様のその親指です。
その親指を持つあなた様がおっしゃるなら
夕方もいたし方ないかも知れません。
「あ、まちゅさんのお母さん
ちょっとこちらの都合で申し訳ないんですけど
お嬢さんにずっと付き添いはできませんので
いきみ逃しの方法だけ教えておきますね」
神は堕天使リリィにその偉大なる技をご教授なさるのですか?
神よ・・・。
(+_+)夜勤終わるから忙しいもんね・・・。
そういうわけで
なんちゃっていきみ逃しをリリィに託し陣痛を乗り切ることになったのです。
(つづく・・・長いな~)