地元の嵐山町鎌形は木曽義仲の生誕地です。で、毎春に義仲や遺児義高を顕彰する会を催しています。私の挨拶は「義仲は頼朝に先立って征夷大将軍に任命されたが、世の人はその事実すら忘れている。平家追討の功労者を、同じ源氏が仲間割れして抹殺した。歴史の非情と言えばそれまでだが…」と、寸止め。
 歴史が大きく動く際には様々なことが起きます。革命には反動が付きもの。幾多の先覚者が、僅かの時の差で非命に斃れます。しかし、「それでもなお」と立ち上がる勇気と持続力をもった少数の者のみが、時代を進めてゆくのです。今、誰が誰をとは言わぬが花でしょうが。