私の除名を再審査したやり方について、党中央は、先例を踏襲したものだと述べました(大会での山下報告)。過去の大会で実施したのが5例あるのだとも説明しています。でも、党大会の議事を紹介した「前衛」臨時増刊号の「大会日誌」を見ても、再審査をやったという記述はないのです。

 

 ところが現在、確かに「大会日誌」で「再審査」と書いてはいないが、「上申書の処理」と書いているものがあって、それは再審査のことだと説明するようになっているそうです。規約上の規定である「再審査」という用語を使わなかった理由は分かりませんけれど。

 

 いずれにせよ、これまではただ「大会日誌」の記述を頼りに、「再審査は私の事例がはじめてだ」と主張してきたのですが、それでは通用しなくなりました。そこで、「大会日誌」で「上申書の処理」と書いていることが、実際にどういうものだったかを調べることにしたのです。

 

 ということで、ご覧ください。とりよせた「前衛」臨時増刊号のヤマです。

 

 こんなものを7大会からずっと所有している党員がいるのですね。そういう党員からも反発を受けるようになっているのですから、共産党を支える層はどんな人になっていくのでしょうか。

 

 さて、読んだ結果はどうだったか。「上申書」とは何か、どう処理したかは、詳しく書いている号も何も書いていない号もあるのですが、詳しく書いているものであっても、それが「除名の再審査」の処理だとされているものは、ただの一つもありませんでした。

 

 この結果をどう使うかは、裁判の戦術ともかかわるので、ちょっと微妙ですね。お楽しみに。

 

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〈6月末まで常時掲載〉共産党からの除名撤回を求める裁判の第1回目の期日は6月20日(木)の午後2時から、東京地裁第421号法廷です。この日の午後6時より、池田香代子さんとの対談を行います。会場参加ご希望の方は、応援隊ブログから申し込んでください。なお、その日、裁判闘争を闘うために執筆中の『私は共産党員だ!』(文春新書)が刊行されます。6月末時点で私のメルマガを年間契約(8400円)してくださっている方には本をプレゼントしますので、それまでにメルマガをここからお申し込み下さい。