裁判に向けた準備がどんどん進んでいる。前回、裁判官が決まって私の『シン・日本共産党宣言』をまるごと提出するよう指示があったことをお伝えしたが、続いて裁判所から2つの問い合わせが弁護士のもとにあった。

 

 1つは、この裁判で原告本人(私のことである)が意見陳述をするかどうかだ。裁判って、原告も被告(志位氏のことである)も本人は出廷せず、弁護士が代理人を務める形式で進むのが普通である。だけど裁判所は、この原告はそういう方法はとらないだろうと思ったのだろうね。当然こちらも原告が出廷して意見陳述する旨を伝えた。被告側はどうするだろうか。

 

 もう1つは、傍聴人がどのくらい来るのかのメドを聞かれたことだ。初めて知ったことだが、東京地裁で傍聴席が60席程度の大きな法廷は3つくらいしかないらしい。そこを使おうとすると早めの確保が必要だということだ。

 

 この判断は難しい。メディアがかなり注目しそうな予感はある。決まった裁判官がどんな訴訟指揮をするかなという期待もあるだろう。同時に、中央大学の中北浩爾氏が「赤旗」で批判されたことの反論の掲載を求めたのに対して、党の側が「赤旗」は一般紙ではなく政党機関紙だいうことを理由にして拒否したことをめぐって、ジャーナリズム界隈が共産党論をめぐってざわついているからだ。ある著名なジャーナリストも傍聴したいと考えているみたいだ。

 

 一方、私の支援者もそれなりに傍聴してくれるだろうとは思う。第1回の期日になるし、その日、池田香代子さんとの対談も決まったので、傍聴→対談イベント→懇談という流れもできて、意味のある1日になるであろう。

 

 ただし、この間の共産党の動きを見ると、私が講師を務める学習会などに参加したというだけで、党員としての資格を疑われて呼び出しされるという事態もある。裁判の傍聴というのは、私を支援することと直接の関係はないと言い張れるとは思うが、現実にはそう甘いものではなかろう。

 

 これらの点を総合的に勘案し、裁判所には、4~50人程度ではないかと回答した。さて、どうなるやら(最終的に4月25日午前10時30分から4階の421号法廷で決まり)。

 

 ということで、ようやく本文に入る。前回のメルマガ(3月15日)で、私の裁判の被告は「日本共産党」であり、その代表は「志位和夫」氏であることを書いた。当初から、除名を実際に行った共産党京都南地区委員会と京都府委員会だけが被告となることを避けたいと思い、どうしても中央委員会を加えた3者にしたいと弁護団に申し出ていたのだが、それよりさらに前進した形である。

 

●当初は「共同不法行為」で3者を被告とする予定だったが(以下、略)

………

〈次回までにはカード決済ができるようになると思います。次回のテーマは私の損害賠償の額についてですが、公開する前文では、この裁判に関心を抱いておられる弁護士の神原元さんについて書きます。〉