本日は会社の仕事始め。ズームで社員が一言ずつ抱負を述べました。

 

 私が編集者として今年最初に出す本は、タイトルをつけるとすると、『9条論に依存しない9条論』でしょうか。何のことか分かりますか?

 

 これって、鼎談を書籍化するものです。鼎談しているのは、柳澤協二さん(元内閣官房副長官補、自衛隊を活かす会)、伊藤真さん(伊藤塾長、九条の会)、中野晃一さん(上智大学教授、市民連合)です(画像)。

 

 11月に3人が40分ずつの報告を行い、それを元シールズのお二人(男女)に読んでもらってご意見を頂き、その意見を踏まえて12月24日のクリスマスイブに議論を行いました。それで終わらなかったものですから、来週にもう一度集まって議論します。

 

 どんな問題意識か。維新の会の動向などもあり、国民投票もいよいよ視野に迫ってくる可能性も生まれ、9条をどう語るかが大事になっています。しかし、伝統的な9条論では、おそらく若者も真ん中世代もつかみきれない。そもそも9条は日本が戦争しない縛りとして語られてきたけれど、国民の関心はどうすれば日本の国土や国民の命が奪われないかというところにあり、ウクライナ戦争その他でそれが加速しているわけです。戦争を体験した世代もほぼいなくなり、リアルに語ることができない。

 

 その時代性、国民意識に合致した9条論は、伝統的な9条論には依存しないものになるだろう。そんな問題意識で3人が議論したものです。具体的な中身は、できあがりをご覧頂ければと思います。

 

 目の前に家屋の下敷きになっている人、水や食料を求めている人がいるのに、昨日の会見で岸田さんが「息の長い支援」と言ったのでびっくり。それって、まず目の前の人を助けてから言えよ(心のなかでは思っていて準備するのは当然だけど)、という感じでした。この時期に解散総選挙を叫ぶのも(心のなかでは思っていて準備するのは当然だけど)、同じ感覚で受け止めましたけれど。