先日、連休中に東京でこんな対談をすることをお知らせしました。詳しくはこちらから。
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■□■市民社会フォーラム第257回学習会のご案内■□■
高橋悠太×松竹伸幸
核兵器のない世界へ〜異色の対談
日 時 5月5日(祝・金)17:00~19:00(16:30開場)
会 場 阿佐谷地域区民センター 第1集会室
(JR中央線「阿佐ケ谷駅」徒歩5分)
オンライン参加 ZOOM配信(Peatixから要事前申し込み)https://nonukes.peatix.com
参加費 1000円、学生・院生500円
主催・お問い合わせ先 市民社会フォーラム
メール civilesocietyforum@gmail.com
そのレジメを作成しました。以下です。当日はよろしくお願いします。
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核兵器禁止条約と「核抑止抜き専守防衛」の接点
2023.5.5 松竹伸幸
はじめに
一、平和運動と安全保障──距離は不可欠だが両立も必要
・距離の余りの長さが両者の交錯と議論を妨げてきた
・世論の現状からも平和運動の目的達成へ重要な防衛論議
(学術会議声明も「軍事的安全保障」拒否として安全保障は否定せず)
二、核兵器禁止と安全保障をめぐる日本の政党状況
・自民──抑止力信仰なのに核固執と思わせない老獪さ
・立憲──核禁条約を将来の目標とするが核抑止から抜け出せず
・維新──抑止は核抑止とごまかさずに議論をしかける
・共産──「核抑止抜きの専守防衛」も憲法違反と断じる
三、抑止力概念の発生、意味、その多様化
・抑止とは核による大量報復戦略とともに確立した戦略
(戦時中の国際協調→封じ込め→大量報復(deter,deterrence)→柔軟反応)
・同時に、実際に戦わないで目的を達するという願望に支えられた要素
・その結果としての抑止概念の多様化
(通常兵器による抑止、懲罰的抑止・拒否的抑止・報償的抑止etc)
四、「核抑止抜きの専守防衛」の意味と合理性
・「侵略する軍隊は日本周辺から追いだす」意味での抑止力は否定できない
・防衛政策は国民の覚悟と体験に支えられる──日本国民は核抑止抜きで合意できる
おわりに