連載ばかり続いても退屈する人もいると思うので、たまに別の話題を挟みながら連載も続けていきたい。まずはこのタイトルの問題だ。

 

 共産党の党首である幹部会委員長は、共産党の全国大会のたびに後で示すような方法で選出されている。共産党の規約によれば、その全国大会は2〜3年に一回の開催となっている。前回の大会は2020年の12月だったから、今年の末で2年を迎えるので、遅くても来年中に開催されることになるであろう。今年の夏に参議院選挙があって、その後の3年間は国政選挙がないことが予想されるので、全国大会のような大きな会議をやるには来年は絶好の機会となる。 

 

 ということは、早ければ夏の参議院選挙の後には、全国大会の招集が発表される可能性があるということだ。私が呼びかけているように、次の党首は党員が投票する制度で選ぶようにしようとすれば、どんな仕組みで実施するのかなどは早めに提案していくことが求められるということだ。私が党首選挙に立候補に当たって掲げる政策をどうするかということもあるが、まずは党首選挙の制度、仕組みについて党員が「これならいいね」と思えるようなものを提起していかねばと感じている。規約の改正が必要だということになれば大掛かりな仕事になるし。

 

 そこでまず、現在の仕組みをおさらいしておこう。全国大会の代議員を選ぶには、まず最小の基礎単位である職場、地域、学校などに存在する「支部」の会議で上級の「地区党会議」の代議員を選び、その会議でさらに上級の「都道府県党会議」の代議員を選び、その会議で全国大会の代議員を選ぶ。その代議員が集まって次期大会までの方針を議論し、終わり近くになって役員(まずは中央委員)の選挙が行われることになる。

 

 その上で、党首の選挙となる。規約では党首である幹部会委員長の選出方法について次のように規定している。

 

「第23条 中央委員会は、中央委員会幹部会委員と幹部会委員長、幹部会副委員長若干名、書記局長を選出する。また、中央委員会議長を選出することができる」

 

 つまり、まず中央委員が選ばれて、その中央委員が集まって幹部会と幹部会委員長を選ぶわけだ。ということは、現在の仕組みを前提にして私が幹部会委員長に立候補しようとすると、中央委員になっておくことが不可欠だということになる。そして、私が中央委員になるには二つの方法があると思われる。どちらも至難の業だけど。(続)