いま台湾問題で長期連載中だが、昨日、「よし、これを本にしよう」と決意した。ジュンク堂書店高槻店にも行って、必要な書籍や雑誌も買ってきた。

 

 メインタイトルは上記してが、サブタイトルはこんな感じ。「中国による戦争を諫める市民・平和運動の創出を」。

 

 中国がいざという時には台湾を武力解放する方針を持っていることが緊張激化のもともとの原因なのに、その中国を徹底的に批判する運動が市民・平和運動の側から起きてこない。それが、市民・平和運動の弱点となって支持を広げる上で障害になってもいるし、何より中国にそういう方針を撤回させる力が生まれてこない。

 

 右翼は批判をするのだが、それは中国に方針を撤回させることを目的とするのではなく、アメリカと日本による軍事的対応を煽ることを優先させている。左翼は中国を批判しないので、結局、どこからも中国の方針を撤回させる運動が起きてこない。

 

 これって、よく考えると、日本の左翼、市民・平和運動にずっとつきまとってきた問題である。いまなお分裂をひきずる原水禁運動の「いかなる国」問題も、ソ連の核実験を批判してはならないという日本共産党の態度を起点にして起きたものだ(その後の複雑な問題は措くとして)。

 

 アメリカであれ日本であれ、あるいはソ連であれ中国であれ、「悪いものは悪い」という態度を貫けず、米日を主な批判の対象にするという思考はどこから生まれるのだろうか。それを「いかなる国」問題にも立ち返りながら明らかにし(幸い、共産党の政策委員会に勤めていた時期に、当事者のお話を詳しく聞くこともできているし)、市民・平和運動のあり方に問題提起をする本にしたい。

 

 まあ、今年中には書けるでしょう。とりあず、明日からも連載は続けます。